Fri, 07 Feb 2020
新作『Ultralife』は、オー・ワンダーの類まれな才能が表現された2ndアルバムであり、正式なデビュー作とも言える。 2015年にリリースされたセルフ・タイトル・アルバムの前作は、月一でオンラインにポストされた彼らの楽曲を集めたもの である。こうした楽曲たちに沢山のリスナーが魅了され、ロンドンを拠点とするジョセフィーンとアンソニーは、本人たちの意 図せずところでポップ・アーティストなった。
「デビューしようと思ってオー・ワンダーを結成した訳ではないの。」とジョセフィーンは語る。「まるで引き寄せられたみたい。 元々は他のアーティストたちに聞いてほしくてSoundCloudに楽曲をポストしてたの。そうして起きた状況に私たちが一 番驚いた。私たちが一緒に楽曲を作り始めたその瞬間から、ファンとの繋がりは感じてた。2人とも以前から音楽をやっ てたけど、こんなすぐに大きな反響があったのは初めて。当時私たちは全くの無名だったし、友達ですらも私たちが何し てるか知らないくらいだった。」
クラシックのピアニスト、バイオリン奏者であり、法律関係の仕事を始めようとしていたジョセフィーンと、プロデューサーで 以前ロックバンドを組んでいた経験のあるアンソニーが出会ったのは、サウス・ロンドンのスタジオだった。最初はアンソニ ーがジョセフィーンへいくつか楽曲を作る提案をしていたが、2人で楽曲制作をすることになると、何かが作用したかのよ うに共鳴し、意気投合した。「まるで、星と星が衝突したみたいな瞬間だった。」とアンソニーが当時を思い出す。
元々アレンジとプロダクションをやっていたアンソニー。伝説的プロデューサーのギル・ノートンが、彼にプロデューサーになる ことをアドバイスした時以上に、彼は、クラシックの技法を身に着けたジョセフィーンのソングライティング・スキルを称賛し た。魅力的な2人のハーモニー。そして2人で書く詞は、各々で書くものより、より素晴らしいものに仕上がる。
毎月1曲アップのチャレンジから3ヶ月が過ぎたころ、彼らの音楽を毎月楽しみにしているリスナーが世界中に広がり、 インターナショナルなファンベースを築いた。急激に膨らむ成功に、何社かレコード・レーベルが彼らを訪れたが、契約はし なかった。彼らの楽曲が数千万という再生回数を誇るころ、ようやく2人はバンド... More Biography