■ROBERT DIETZ (Cadenza / Cecille)
Robert Dietzはフランクフルトに拠点を置く、DJ/プロデューサーだ。
彼はいつも「I didn't want to follow the rules, or fit into the system」
という信念を大事にしている。
現在28歳のDietzは益々彼独自の反逆的な音楽性を成長させているのだが、
その彼のルーツはここにある。
彼の音楽との出逢いは母親の胎内にいる時の鼓動というリズムから始まっていた。
彼は幼い時からピアノやギターを学び、シンセポップサウンドからヒップホップに至るまですべての音楽を聴いていた。
彼が17歳の時、スケートパークで遊びながら友達から借りたRoland303や、彼自身が持っていた2台のターンテーブルでも遊ぶようになり、DJ Ataのミックステープで聴いた曲をすべて入手するようになり”音楽”という新しいドラッグを発見するようになる。Hip-Hopを少しかじりだすようになりクラブへ通うようになった彼は、彼のホームタウンでDJをはじめ、すぐに自身で作曲用のPCを持つようにもなる。それが彼の原点となる。
他の音楽フリークやオタクたちと違う点は、ポスト・ミニマルな環境でハウス・ミュージックのエッセンスを散りばめることができる、彼の偏見にとらわれないポジティブな音楽性にある。まさにC?cille Recordsからリリースされた[Lost Horizon]や[Jaszu EP]はヒプノティックなループとキックダブがあり、まるでクラシックハウスの名手K.O.T.とKerri ChandlerとMood II Swingが一緒に作ったかのように聞こえる。その他、Deep Vibes からリリースされた[The Green Light EP]やBeChosenの[Fym/Actrice]等も多くのテクノDJに愛用され、そしてC?cilleから出た[Shunsower]はディスコの要素も取り入れ、多くのダンスフロアを湧かせた。
2009年はじめにはLoco DiceやMarco CarolaといったDJにもTime Warp Compilationにも入ったDietzのトラックがベストトラックと称されたり、[Forward Snipping]はドイツの”Groove Magazine”でトップチャートにランクされるなど、益々の活躍を見せ始める。そして2009年にはC?cille Summer Compilationにて、DJ SneakやReboot、 Nima Gorjiといったアーティスト達と共に収録、ピックアップされた。
DJとしての活動も積極的にこなし、the Kecel Festival (Hungary)や Sundays at Space (Ibiza)、 Cavo Paradiso (Mykonos)や Watergate (Berlin)、 KamaKama (Lucca)、 Cocoon Club (Frankfurt)にMAD Club (Lausanne)、Bar13 (New York)等のBig Fesにも名を連ね、世界を又にかけ、彼独特のtrue shool technoやold school houseを織り交ぜたnew school groovesでフロアを熱狂させている。
Dietzの一番尾魅力は彼の間違いないDJやプロデューススキルではない。それは彼独自のうちに秘めた情熱を感じるRobert Dietzたるワークアウトに他ならないのだ。まさに「You see house is a feeling!」と語る、かのChuck Robertsの言葉のように。