03.01 (Fri)
BRADBERRY ORCHESTRAは、2010年から11年にかけて、ポップメイカ―としてあまりにも有名なプロデューサー小林武史と、ワールドフェイマスなDJとして夜を彩る大沢伸一が組んだ、エレクトリックダンスユニットである。2人の立ち位置を考えると意外な組み合わせに見えるかもしれないが、大沢はUAやCharaの代表作や出世作をプロデュースしたアーティストであり、小林は90年代からずっとテクノやハウスのミニマリズムや覚醒感をポップに還元してきたアーティストである。
本質的にクロスする感性を持ち合う2人による必然的なプロジェクトと言ってもおかしくないBRADBERRY ORCHESTRAは、東日本大震災を跨いで、ダークでワイルドでハードアタックなダンスビートと、無機質そうに映りながらも問題定義をストレートな日本語で提示するリリックがクラッシュさせた曲群をリリースした。結果BRADBERRY ORCHESTRAの「踊れるし、考えられるダンストラック」は、携帯やゲームのCMソングとして、世の中に滲んでいった。
しかしその後のアクションは一切なし。小林はMr.Childrenなどと共に精力的にポップを極め日本を鼓舞し、大沢は自らのエレクトロアンセムを抱えて、DJとして世界をスピンしていった。
そんな2人がランニングさせたBRADBERRY ORCHESTRAが今、再びキックオフする。ダンスもビートも時代のエッジを磨くものである。だからこそ以前と同じことをやる気持ちがハナからない2人は、「バンド」としてこのユニットを走らせることにした。今のところのメンバーは、ギターにMond Grosso(大沢を輩出したユニット)にも在籍し、様々なクロスオーバーミュージックに関わっている田中義人。ドラムにはこの国のサブカルチャーミュージックやヒップホップ黎明期を支え、その後全英トップバンドだったシンプリーレッドのメンバーとなって世界と渡り合い続けた屋敷豪太。そして以前は小林の歌をエフェクトさせていた歌には、アメリカ人と日本人のハーフでありモデルやDJもこなすダイアナを迎えた。フリーハンドなユニットなので今後どうなるかはわからないが、ここから見えるのは、新生BRADBERRY ORCHESTRAが、「ジャンルを選ばず、世代を選ばず、ダンスとロックとサイケデリックを自由に行き交う集合体」になったということだ。
実はすでにライヴバンドとしていつでも飛び出せるよう、相当なセッションを重ねていて、その中で8曲もの新曲が出来上がりつつある。聴かせてもらったが、快感原則に忠実な曲、フェイクとリアルの間にあるいろいろなものをカオティックに響かせる曲、そしてハードにドライヴするロックンロールなど、様々な曲が水を得た魚の如く飛び跳ねている。そもそもはメロディの達人である小林と大沢である。こうい... More Biography
本質的にクロスする感性を持ち合う2人による必然的なプロジェクトと言ってもおかしくないBRADBERRY ORCHESTRAは、東日本大震災を跨いで、ダークでワイルドでハードアタックなダンスビートと、無機質そうに映りながらも問題定義をストレートな日本語で提示するリリックがクラッシュさせた曲群をリリースした。結果BRADBERRY ORCHESTRAの「踊れるし、考えられるダンストラック」は、携帯やゲームのCMソングとして、世の中に滲んでいった。
しかしその後のアクションは一切なし。小林はMr.Childrenなどと共に精力的にポップを極め日本を鼓舞し、大沢は自らのエレクトロアンセムを抱えて、DJとして世界をスピンしていった。
そんな2人がランニングさせたBRADBERRY ORCHESTRAが今、再びキックオフする。ダンスもビートも時代のエッジを磨くものである。だからこそ以前と同じことをやる気持ちがハナからない2人は、「バンド」としてこのユニットを走らせることにした。今のところのメンバーは、ギターにMond Grosso(大沢を輩出したユニット)にも在籍し、様々なクロスオーバーミュージックに関わっている田中義人。ドラムにはこの国のサブカルチャーミュージックやヒップホップ黎明期を支え、その後全英トップバンドだったシンプリーレッドのメンバーとなって世界と渡り合い続けた屋敷豪太。そして以前は小林の歌をエフェクトさせていた歌には、アメリカ人と日本人のハーフでありモデルやDJもこなすダイアナを迎えた。フリーハンドなユニットなので今後どうなるかはわからないが、ここから見えるのは、新生BRADBERRY ORCHESTRAが、「ジャンルを選ばず、世代を選ばず、ダンスとロックとサイケデリックを自由に行き交う集合体」になったということだ。
実はすでにライヴバンドとしていつでも飛び出せるよう、相当なセッションを重ねていて、その中で8曲もの新曲が出来上がりつつある。聴かせてもらったが、快感原則に忠実な曲、フェイクとリアルの間にあるいろいろなものをカオティックに響かせる曲、そしてハードにドライヴするロックンロールなど、様々な曲が水を得た魚の如く飛び跳ねている。そもそもはメロディの達人である小林と大沢である。こうい... More Biography