70年代のニューヨーク。最悪の社会情勢と治安から逃れるかのように若者は音楽やダンスを求めた。それはDavid MancusoのLOFTや、後のParadise Garageであり、Nicky SianoのThe Galleryでもある。72年当時、僅か17歳のNicky Sianoは友人たちの協力のもと、ほぼ手作りでThe Galleryを作り上げた。革新的だったのは3台のターンテーブルに、カスタムされたサウンドシステム、そしてビートマッチング。Nicky Sianoこそ、今では当たりまえになった曲のテンポを合わせるテクニックを発明したDJなのだ。商業主義とは真逆のアンダーグラウンドな音楽でマイノリティーたちを熱狂させてきたThe Galleryは77年の閉店までの僅か6年の間に、現在に繋がるクラブやダンスミュージックの礎を築いたのだ。それから40年程の時が過ぎ、一時的な休止期間はあったものの、魂を継承するが如く、今でも精力的にDJ活動を続けるNicky Siano。伝説とは彼のようなアーティストにこそ相応しい言葉だろう。時と場所を越えてThe Galleryが現代に蘇る。
文 : 大山陽一(PRIMITIVE INC.)
文 : 大山陽一(PRIMITIVE INC.)
FRI, 24 Jun 2016
Nick Jones
@ Contact / TOKYO, JAPAN
- House
- NICK JONES
- /
- DJ NORI
- /
- Dazzle Drums
- /
- TOMOYUKI YASUDA
SAT, 25 Jun 2016
The Gallery supported by Sarcastic
@ SOUND A BASE NEST / TOCHIGI, JAPAN
- House
- Nicky Siano
The GalleryとSarcasticがコラボレーション・アイテムを発売
90年代後期よりDJ Harveyを招聘しHARVEY SARCASTIC DISCOを主催するなど、LAに新たなダンスミュージックの潮流を築いたPaul T。その先鋭性は自身のウェアブランドSarcasticにも反映され、ストリートカルチャーとダンスミュージックの融合をいち早く実践し、次世代のシーンにインスピレーションを与えている。今季のSarcasticは音楽とゲイカルチャーの関係性が裏テーマ。左胸にはTHE GALLERYのアイコニックなターゲットマークとSarcasticの”Bolt”ロゴとのミックスアップしたコラボレーションロゴ、プリントのミニマルなサイジングやレイアウト位置など、Sarcasticらしい遊び心を感じさせる1枚となっている。このほかにも続々とコラボレーション・アイテムが発表予定。詳しくはホームページにて。
http://www.sarcasticclothing.com
SARCASTIC 取扱店舗 ¥5,400(税込)
イベント会場 特別価格 ¥4,000(税込)
70年代当時の貴重な映像を中心にThe Galleryの閉店までを追ったドキュメンタリー作品「LOVE IS THE MESSAGE」。下記URLのティーザーより歴史の断片が伺える。東京公演では本作品を会場内にて上映。40年以上もの時を超えてなお愛されているThe Galleryの真髄を感じて欲しい。