DJ VIVIDは、日本在住の国内No.1ともいえるほど、すでに活動範囲を海外までと拡大しているアーティスト。
最近では、オランダを代表するアーティストTiëstoやMartin Garrixにも支持された新曲「Chocolate」、に続き、Olly Murs「Kiss Me」VIVID Remixもリリースし、何と最新コラボは、Aviciiの東京公演のサポーティングアクトにも抜擢されたBABY-Tとのコラボ曲をリリースと、2016年上半期だけで、続々と新曲やリミックスをリリース。
 

彼をDJとして知っている方も多いだろうが、イベントプロモーター、イベントオーガナイザーなど起業家的な顔も持っているのだ。ここで、彼の初となるミックスのデジタル配信でのリリースを記念して、iFLYERがVIVIDにミニインタビューを敢行。

活動の幅が計り知れないVIVIDの魅力を徹底分析!



アーティストとしてだけでなく、イベントオーガナイザーとしても活躍されていますね。現在までの日本でのキャリアライフについて教えてください。

僕は、10年前から日本でDJしている。でも、その頃は、他のプロモーターのためにDJしていて、自分が明らかに集客度がNo.1であったのに、メインステージでパフォーマンス出来ないことに不満が溜まっていたんだ。だから、それを変えるべき、自らイベントオーガナイザーとなり、TURNED ONという名の小規模イベントを開催しはじめたの。

最初は、東京・La Farbiqueからスタートし、今では、Club Asia、Warehouse(現ELE TOKYO)、Veloursなどその開催ベニューの範囲も広めてきたよ。

でも、単に一般的なクラブイベントを開催するだけでは、満足できなかったんだ。そこで、「テーマ」のあるイベントにこだわるようになり、ageHaを会場とするユニークなテーマ型パーティーを開催することにした。今のところ、一番人気のテーマは、ドレスコードがフランネル製品(一般的には、チェック柄のことをいう)に限る「LUMBERJACK」。このイベントを開催する際は、様々な仕掛けがあるの。例えば、入場者に、膨らむことのできる斧を無料で渡したり、ゴーゴーダンサーが踊るステージは、アメリカの未確認動物で有名なビッグフットやオオカミなどのワイルドな装飾で会場全体の雰囲気が仕上がっているよ。
 


日本の音楽シーンでどのように、DJとしてキャリアをはじめたんですか?また当初から今に至るまでアーティストとして、どのような変化を遂げたと感じていますか?

自分のオリジナル曲が日本のCDコンピアルバムに収録されたことをきっかけに、日本に移住したの。僕は、当初、自分のキャリアに対しても自身があり、自分を「トランスのスーパースター」と考えていたから、そのコンピアルバムのリリースパーティーが全く盛り上がったときは、自分はまだまだ先が長いという現実を知らされたって感じだった。僕にとっては、自分のキャリアを振り返る大きな分岐点であって、DJの溝にはまらずに、リスペクトされている東京のクラブに呼ばれるようになることを目標として頑張るきっかけともなった。

僕のキャリアを始めた当初のギグは、千葉とかにある小さなバーとかから始まった。そこのベニューは小規模で、DJ機材が完璧に機能することは、稀なことであり、パーティー自体も無謀だったよ。

だから、この時期は、自分の音楽プロデュースのスキル(とくにミクシングやサンプルのプロセス方法)に、一生懸命、磨きをかけたよ。

実は、自分らしいスタイル、VIVIDらしい音の強みが、フューチャー・ハウス/ベース・ハウスというジャンルにあったことは、去年あたりに気づいたことで、ごく最近のことだったの。これらのジャンルとしてのリリースは、僕を一流のレーベルやその楽曲にサポートを示すトップDJと結ぶつけることもしてくれたよ。だから、これらのジャンルに強みを持っている自分に対する気づきは、僕にとっては、特別なキャリア躍進のきっかけとなった。



今回の初ミックスのデジタル配信リリースは、19曲という限られた選曲となりましたが、その選曲はどのように?

今回のミックス『Future House Hustle』を構成する段階から、まず「テーマが何であるか」ということを重点的に考えた。
僕の視点からは、VIVIDというブランドがフューチャー・ハウスのサウンドと強い結びつきがあると確信していた。だから、僕が普段クラブで毎週かけている楽曲を主に選曲したよ。あと、カジュアルなEDMファンの目を引くためにも、トップEDMアーティストの名前も入れるように意識した部分もあるね。
でも、一番こだわったのは、アーティストとして成長するには必須な態度である「ハッスル」を描写したかったことかな。
だから、そのような意味では、選曲された楽曲は、ある意味、僕にとって、異国の地である日本でキャリアを築こうとする中で打ち当たったチャレンジを乗り越えたことを意味するのかもしれない。

このように、選曲もDJ VIVIDらしい意味のある選曲となっている。
Don Diablo、Firebeatz、Shermanologyなどのビッグネームに加えて、フューチャー・ハウス・ハッスルを思わせる楽曲たちを聞いてみよう。
購入は、iTunesリンクよりご購入いただけます。