2017年5月21日(日)三重県ナガシマスパーランド駐車場特設会場で開催された「WIRED MUSIC FESTIVAL 2017」をレポート。5月にしては異例の高気温と突き抜けるような青空のもと、天にも愛されたフェスティバルの模様をチェックしてみよう。

今年で3度目の開催となり、東海地区だけでなく日本のフェスの中でも独自のブッキングで話題が絶えないモンスターフェスへと成長した「WIRED MUSIC FESTIVAL 2017」。日本の中でも競合するビッグフェスと一線を画し、2015年はSteve Aoki(スティーブ・アオキ)2016年、DJ Mag世界人気DJランキング2015の1位ベルギー出身の兄弟デュオ、Dimitri Vegas & Like Mike(ディミトリベガス&ライクマイク)の初来日、そして今年2017年は、世界人気DJランキングの常連、Hardwell(ハードウェル)とヒップホップ界の風雲児、Wiz Khalifa(ウィズ・カリファ)の初来日と異色とも言えるこの2ヘッドライナーで大成功を収めた。年々大きくなる「WIRED MUSIC FESTIVAL 2017」の2017年度公式発表では、約18,000人がナガシマスパーランド駐車場特設会場に集結したという。

iFLYERでは、その感動と興奮のステージを写真と共に振り返ってみよう。


この日を待ちわびたファンは、開場前からずらりと並んだ、11時の開場が始まってもこの列は続き、夕方になるまで途切れる事はなかった。この入場列を見るだけでもWIRED MUSIC FESTIVALがどれほど期待されているかを伺えた。
 
そして何と言ってもフェスのもう一人の主人公とも言えるフェスティバルファンは各々のオシャレをして訪れ会場を彩っていた。普段はできないようなファッションを楽しむのもフェスの醍醐味。ストリートスタイルからネイティブアメリカン、スポーティーやサイケデリックなファッションなど色とりどり。HIP HOP系の定番とも言えるベースボールファッションも多く、会場内を歩いているだけでも楽しい。ファン同士でも話しかけたり一緒に写真を撮ったりと音楽を通じて触れ合う事ができるのも音楽フェスティバルの本質である。これからフェスへ行く予定のある方は最近のトレンドを書いた【人気3大フェスファッション!今から知っておきたい今年のトレンド10選】をチェックしておこう。
 
開場間も無くメインステージでは、NAOTO、WAVAの2組によるオープニングDJがフロアを温め、早くから詰めかけたファンのテンションを上げる。 そして、DJ RYOWがAK-69をサプライズゲストに迎えたスペシャルなセットを披露してフロアをロックした。


そして、Hardwellが厚い信頼を置くオランダ人アーティスト、Revealed Recordingsの一員として人気を博すKill The Buzzが日本初登場。オランダの最新トラックからメロディックなトランスなど多種多様な選曲でその実力を魅せつけた。


続いては人気沸騰中のラッパー、生きる伝説とまで言われるKOHHが登場。常に話題となっている奇才のライブはまさに圧巻。メインフロアを完全に沸騰させた魂溢れるそのステージング、ストレートな表現のリリックにファンは酔いしれた。


その一方、今年度から増設された「WIRED CITYステージ」では若手DJたちが間違いない選曲でオーディエンスの心をロックし続ける。ULTRA JAPANにも最年少で出場するなど今や大人気DJとなったmoeも若手DJの筆頭としてファンを釘付けにしていた。


メインステージでは今年の初め、不慮の事故で大きな怪我を負ったPKCZのDJ MAKIDAI & DJ DARUMAが完全復活と言わんばかりに幅広い選曲で会場を揺らす。何よりも本人たちが大きなステージに帰ってきたと言う思いと楽しそうに演奏する笑顔が印象的だった。


日本でも絶大な人気を誇るデュオ、G.T.Aがヘヴィーな選曲とアグレッシブなパフォーマンスで魅せる。メインステージの大歓声を日本の国旗を振って答えるG.T.A。既に超満員となったステージは笑顔と汗が飛び散る最高の状態だった。


そして、ダブステップシーンの最重要人物、Zeds Deadが満を持して登場。Zeds DeadのDCは東海地方にちなんで中日ドラゴンズのユニフォームを着用してプレイ。パワフルかつキャッチーな選曲と安定感抜群のステージングで日差しの照りつけるステージを異常なまでに盛り上げ、縦に揺れるファンをより一層熱くさせた。iFLYERでは昨年11月にZeds Deadにインタビューを敢行。ぜひチェックしておいて欲しい。


それに続いてみなさんお待ちかね、WIz Khalifaが登場!


幼少期に日本で暮らした経験があるWIzにとって久しぶりの日本。トップアーティストとなって日本に帰ってきた。短いスパンで彼の名曲が続々と繰り出され、会場は大合唱。ステージを縦横無尽に歩き回り、フロアにも飛び込んでオーディエンスを惚れ惚れとさせた。丁度夕暮れ時、サンセットタイムにここぞとばかりに「See You Agein」を持ってくるところはまさにトップアーティストの所以。今まで大盛り上がりだったメインステージは大合唱とともに涙を流してただただステージを見つめる光景など、鳥肌が止まらないとても印象的な時間だった。


そしてラストはHardwell。Wiz Khalifaの勢いをそのままに登場から1曲でフロアをロックしてみせた。


オランダEDMの皇帝と言う呼び声に劣ること無く、時にはハードで、時には多幸感のあるサウンドでこの最高の舞台に相応しい最高のステージング。Hardwellの最高たる所以は選曲もさることながら、その1曲1曲の音のグレード。彼の演奏する曲は完璧なまでにコントロールされ、モンスターのようなスピーカーからも聴き心地の良い最高な状態で届けてくれることもDJランキングのトップに位置する事がわかる。まさに音楽愛が伝わってくる最高のDJだ。


やはりフェスティバルに行く一番の理由はみんなで楽しむ時間をいかに共有できるか。大満足の音楽体験を与えてくれる「WIRED MUSIC FESTIVAL」にあえてもう一度ありがとうと言いたい。そして早くもビッグアーティストの予想が飛び交うこのフェスティバルの次のアナウンスに期待したい。


iFLYERでは最高の音楽フェスをこれからも全力でサポートしていくので皆さんも是非iFLYERをチェックして見て!

また、当日は「音楽配信サービスAWAがお届けするAWA Music ch | FRESH!(フレッシュ)」がナガシマスパーランドから生中継!IMALU、JOY、ZiNEZが様々なゲストを招き放送したアーカイブも上がっているのでこちらもチェック!
 
 

実際にプレイされた楽曲を集めたプレイリストも公開中!