世界 TOP DJ として知られる DJ/Producer の Martin Garrix(マーティン・ギャリックス)は先日、SNS に未発表 ID 曲をリリース前にライブでプレイすることの弊害に関して「他のプロデューサーが自分のセットから楽曲を盗む」と不満を漏らしていたが、盗作犯扱いしていたアーティストに対して謝罪したようだ。

この問題となったトラックは、Martin Garrix と Third Party(サード・パーティー)とのコラボ曲で、Martin Garrix は以前、自身の Instagram ストーリーで、アコースティックギターを手に取り "複数のアーティストにコードやメロディを盗用されたためリリースできなくなった" と明かしており、"盗作行為はプロ失格で失礼なだけではなく、リリース・スケジュールやメインストリーム・アーティストとそのカレンダーに関わるビジネスに大きな影響を与える" と、盗作犯を非難していた。その盗作犯の一人として槍玉に上げられていたのが、DJ/Producer/シンガーの Avalan(アヴァラン)である。

Avalan(アヴァラン)は、Martin Garrix と同じくオランダ出身の若手プロデューサーで、Armin van Buuren(アーミン・ヴァン・ブーレン)とのコラボ曲「Sucker for Love」は大ヒット、また「World We Know」は2020年の AMF presents Top 100 DJ's show のオープニングで初披露され、同曲のフェスティバル・ミックスは Amsterdam Music Festival 2020の公式アンセムソングに抜擢されている、要注目の次世代プロデューサーである。
 

また、Avalan は2022年にグラミー賞にノミネートされた ILLENIUM(イレニアム)のアルバム『Fallen Embers』収録のトラック「In My Mind」の制作にも携わっている。
 

Martin Garrix は SNS に Avalan とのツーショット写真を、以下のコメントを添えてストーリー投稿している。
 

みんな、@avalanmusic に会ったよ……僕たちは出会ったばかりで、先週、彼が僕の未発表 ID の1つをコピーしたと主張した僕の投稿について、すぐに彼に謝りたい。

その投稿は既に時間が来て消えてしまっているが、Avalan は同じツーショット写真に「全くの偶然」というキャプションをつけて投稿しているので、両者の中で、この曲の類似性は偶然のものであった、という見解で納得したようだ。
 
とりあえず両者のわだかまりは解消されたようだが、かといって Martin Garrix と Third Party の ID 曲のリリースキャンセルが撤回されたわけではないので、今後一体どうなるのか、引き続き状況を見守りたい。