前衛的な実験音楽から現代音楽、そしてアートや映画の世界にまで、年々活躍の場を広げ、日本でも今年公開予定の映画『グッド・タイム』のサウンドトラックで、本年度のカンヌ・サウンドトラック賞も受賞したワンオートリックス・ポイント・ネヴァー(Oneohtrix Point Never)ことダニエル・ロパティン(Daniel Lopatin)が、坂本龍一の最新アルバム『async』収録曲「andata」のリミックス・ワークを公開した。


Ryuichi Sakamoto - Andata (Oneohtrix Point Never Rework)
 

本楽曲は、『async』に続く坂本龍一の最新作に収録され、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーの他、コーネリアス、アルカ、ヨハン・ヨハンソン、モーション・グラフィックス、エレクトリック・ユースなどの参加が明かされている。

ますます注目を集めるワンオートリックス・ポイント・ネヴァー最新作『Good Time Original Motion Picture Soundtrack』は8月11日 (金) 世界同時リリース!国内盤には、ボーナストラック「The Beatdown」が追加収録され、解説書が封入される。iTunesでアルバムを予約すると、公開中の「Leaving The Park」と「The Pure and the Damned (feat. Iggy Pop)」の2曲がいちはやくダウンロードできる。

 
8年ほど前、ぼくらは音楽に、あるいはワンオートリックス・ポイント・ネヴァーその人に興味を持っ た。ぼくはいつもダンの音楽(特に初期の頃の)を、まだ作ってもいない映画のサウンドトラックとして想 像していた。『GOOD TIME』でのコラボレーションから、それを取り巻く対話を通じて、ぼくらは深い友情と、もちろんこの 色鮮やかでこの世のものとは思えないようなスコアを手に入れた。制作の前にダンとはコンセプトのことで よく話し合った。それがカンヌで花開くことになるとは……まるでハイレゾ・ファンタジーだね。
- ジョシュア・サフディ

ぼくはワクワクしながら、ミッドタウンにある兄弟のオフィスを訪ねた。そこには彼らが好きな ものが何でもあって、まるで聖地みたいだった。巨大な『AKIRA』のポスターと『King of New York』が並んでたよ。二人はぼくに、特殊な映画に取り掛かるつもりだと言った。ぼくから見たサフ ディ兄弟は、非常に特異なことに取り組みながらも、伝統を尊重する監督だ。ジム・ジャームッシュやクエ ンティン・タランティーノ、レオス・カラックスといった監督を思い浮かべても、彼らは映画の歴史を愛す るがゆえに映画制作そのものから遠ざかりがちだが、いずれにせよあの独特の個性を失うことはない。ぼく らに共通しているのは、傷ついてボロボロになったものに対する愛着と敬意だ。たぶんぼくらは今現在の歴 史を守りたいという衝動を感じていると思う。昔の、ではなく。ぼくら自身の言葉でだ。
- ダニエル・ロパティン

映画『グッド・タイム』
2017年公開予定
第70回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門選出作品

Good Time | Official Trailer HD | A24

東京国際映画祭グランプリ&監督賞のW受賞を『神様なんかくそくらえ』で成し遂げたジョシュア&ベニー・サ フディ兄弟による最新作。

コニー(パティンソン)は、心に病いを抱える弟(ベニー・サフディ監督兼任)のため、家を買い安全に生活さ せてやりたいと考えていた。そこで銀行強盗を2人で行うが、途中で弟が捕まり投獄されてしまう。弟は獄中で いじめられ、暴れて病院送りになる。それを聞いたコニーは病院へ忍び込み、弟を取り返そうとするが---。

出演:ロバート・パティンソン『トワイライト』『ディーン、君がいた瞬間』、ベニー・サフディ(監督兼任)
ジェニファー・ジェイソン・リー『ヘイト・フルエイト』、バーカッド・アブティ『キャプテン・フィリップ ス』
監督:ジョシュア&ベニー・サフディ兄弟『神様なんかくそくらえ』

2017/アメリカ/カラー/英語/100分
(C)2017 Hercules Film Investments, SARL

配給ファインフィルムズ