2018年1月5日(金)、全世界配信スタートするNETFLIXアニメ「DEVILMAN crybaby」。永井豪50周年記念作品として作られた同作品は、高校生・不動明が幼馴染の飛鳥了と共に悪魔と戦うストーリーと、セクシャルかつ激しいバイオレンス描写で知られる伝説的コミック&アニメである。

 漫画史に残る不朽の名作「デビルマン」を、「ピンポン THE ANIMATION」「マインドゲーム」「四畳半神話大系」等、世界中で評価の高い数々のアニメ作品を手掛けてきた日本アニメ界を代表する監督、湯浅政明がメガホンを取り、完全映像化は不可能と言われてきたデビルマンを新たな表現でアニメ化。また、多数の有名ラッパーやアーティストが声優や音楽を担当していることから、アニメファンからばかりではなく音楽ファンからも放映前から注目を集めていた。


そんなDEVILMAN crybabyの公開に先駆けて、DEVILMAN crybabyの世界観を再現したクラブイベント「DEVILMAN NIGHT」が、 2017年12月28日、渋谷WOMBにて開催された。「DEVILMAN crybaby」の第1話に登場する、悪魔を呼び出すためのパーティー「サバト」をクラブイベントとして再現する、というコンセプトのもとに開催されたこちらのイベントには、DEVILMAN crybabyに携わるクリエイターが一挙に集結した。

会場は悪魔の牙を思わせるゲートや、きらびやかに着飾ったドラァグクイーン、ローラースケートの黒バニーガール等で、淫靡でコンセプチュアルな独特な雰囲気に演出されていた。


会場では「これまでで最もセクシャル&バイオレンス!」という今作のデビルマンの世界観に相応しく(?)箱を開けると精力増強剤のマカとローションのセットが入った「デビルマカ」が配られたり、ポスターと自分が映った写メをSNSにUPするとブラックライトで白く光るカクテルがサービスされたりと、ユニークなサプライズも。


各階を繋ぐ階段の壁にはDEVILMAN crybabyのアートワークが張り出され、またラウンジフロアには精巧なフィギュアが展示されており、足を止めて写真を撮る人も多数。


イベントの幕開けは、DEVILMAN crybabyのNETFLIX放送に先駆けて、第1話の上映と、湯浅政明監督とワム役として声の出演及び今作のラップ監修を務めたKEN THE 390が登場するスペシャル・トークセッション。

DEVILMAN crybabyは、NETFLIXだからこそできる表現の幅を有効活用した「トラウマ的衝撃作」という謳い文句にも納得できる過激で異例な作品であり、これまでのテレビアニメ版や実写映画版とは全く違う、デビルマンの本質にさらに近づいた作品に仕上がっているのが第1話を見ただけでも一目瞭然。上映後には歓声と拍手が沸き起こり、デビルマンファンも大満足の様子だった。

その後のスペシャル・トークセッションでは湯浅政明監督が、このデビルマンについて「絶対にやりたい原作だった」と、意欲的に取り組んでいたことを明かした。さらにこの原作がテレビでは放送ができないほどに過激な作品であることについて「自分でなりにルールを作って、それに従って作っていった」と語り、監督のDEVILMAN crybabyに対する姿勢も垣間見えた。続いて第1話にワム役で登場し、今作のラップパートの監修を行っているKEN THE 390も登場。このDEVILMAN crybabyに関わることになった経緯や共演声優とのエピソードに触れ「ラップは第1話だけでなくこれからも度々登場し、この作品の鍵を握る」という興味深いヒントを明かした。


イベント後半では、DEVILMAN crybabyに出演するアーティストたちが熱いライブを行った。デビルマンの音楽を担当する牛尾憲輔や、声優として参加するラッパーたちのライブが繰り広げられた。
ヒエ役 AFRAのヒューマンビートボックスが見事なスキルで会場を唸らせ、ククン役 YOUNG DAIS​、ワム役 KEN THE 390、バボ役の般若らがラップで会場を盛り上げた。彼らのラップはアニメ内でも披露される予定なのでお楽しみに。


人気ラッパーたちのライブの次は、湯浅監督の大ファンだという Taku Takahashi​​石野卓球のDJで、フロアは激アガリに。レーザーが飛び交いスモークが焚かれる向こう側では、デビルマンの世界感をイメージしたヴィジュアルが映し出された。突き上げるビートに身を任せ、衝動のままに体を動かし踊り続けるフロアの人々の姿は、さながら悪魔を召喚する儀式「サバト」でトランス状態となった人々のようであった。


昨今では、アニメやゲームといったオタクカルチャーをクラブイベントに落とし込んだコンセプチュアルなイベントも増えてきたが、オタクカルチャー×クラブイベントという、一見正反対のモノが見事な化学反応を起こし、ユニークで印象深いイベントとなることが多い。今回のDEVILMAN NIGHTも例に漏れず、音楽という視点からの充実度はもちろん、エンターテインメント性が高く幅広い層が楽しめるイベントだった。来場者の中には、1月のDEVILMAN crybaby​の放映スタートが待ちきれない、と語る人の姿も多く、今回のイベントはアニメのプロモーションとしても大成功を収めたのではないだろうか。

Written by きのや
 

DEVILMAN crybaby

2018年1月5日、NETFLIXにて世界同時ストリーミング開始!

永井豪原作コミック「デビルマン」が、『DEVILMAN crybaby』として、Netflixというネット配信の新たなプラットフォームでアニメ化!デビルマンの原作が持つニュアンスを最大限活かしつつ、湯浅政明監督が、現代に描かれるべきアニメとして新たな映像化に挑戦しています。連載開始から45年経っても多くのファンを魅了し、今なお多くのクリエイターに影響を与え続けている原作デビルマンの世界観をベースに、人間の欲望が渦巻くセクシャルな描写、デビルマンと悪魔たちが繰り広げる激しいバイオレンス描写など、Netflix配信ならでの表現を追求し、今だからこそ表現できる《デビルマンの真の姿》が誕生しました!

DEVILMAN crybaby オフィシャルサイト
http://devilman-crybaby.com/ Taku Takahashi