The Guardian の報告によると、英国のフェスティバル・ディレクターが「この夏開催予定のフェスティバルに参加するには、参加者を含む、出演アーティスト、関係者など、全てのフェス関係者たちが新型コロナワクチンを接種しなければならないことが参加条件になると政府が発表すべき」であるとコメントしているとのことだ。


イギリスでは先月、再オープンまでのロードマップを発表したことによりイギリス国内でのフェスティバル開催への期待が高まっている。それに伴い、フェスティバルのチケットは記録的な速さで売れているとのことだ。

だが、先週金曜日にフェスティバル主催者約70名が緊急会議を開き、この問題について話し合ったとのことで、参加した主催者の多くが「夏に予定されているフェスティバルの開催にはまだ危険が伴っている」と考えているそうだ。

Cropredy Festival の主催者である Gareth Williams(ギャレス・ウィリアムズ)氏「今、私たちに必要なことは、英国政府がフェスティバル参加にはワクチン接種が必須だと明確にすることだ」とコメントしている。
フェスティバル主催者にとって「国が定めるワクチン接種の入場可否の基準」がないことは大きな障害となる。その理由は、フェス参加の際にワクチン接種の基準がないことによって、主催者側が入場時に集団感染検査をしなければならなくなるからだ。

同氏は「全員の検査をすることはできない。検査するには飛行場規模の場所が必要となる」とコメント。更に「場所だけの問題ではなく莫大な検査資金も必要となるが、フェスティバル開催には、バー、ステージング、照明、サウンドシステムなどを担当する多くの人材が必要で、多くの企業は既に倒産しており、そういった関係者を見つけるのも困難になる」と考えているそうだ。

フェスティバル開催の兆しが見えてきた現在だが、一方で参加可否の基準、ワクチン接種の証明書必須等、今後も様々な課題が出て来そうだ。