ラッパーの Travis Scott(トラヴィス・スコット)は、記録破りのアルバム『UTOPIA』と、完全ソールドアウトとなったツアー公演「Circus Maximus」ツアーで、2023年の最大売り上げ男性アーティストとしてのタイトルをキープし続けている。
2023年、『UTOPIA』は最もヒットした HipHop アルバムとしてトップに立ち続けている。パフォーマー、ソングライター、プロデューサー、コラボレーターとしての Travis Scott の手腕を遺憾無く発揮したアルバムとなり、批評家は同アルバムについて「10年に1度の傑作」として絶賛している。

また「UTOPIA – Circus Maximus tour」の北米ツアーではすでに500,000枚のチケットが販売され、チケット売上げは8,000万ドル(約120億2848万円)を超えており、これまでで最も成功したツアーとなった。
 

Travis Scott はこの前例のない偉業で、ロサンゼルスの象徴的なアリーナである「Sofi Stadium(ソフィ・スタジアム)」でのヘッドライナー公演で、チケットをソールドアウトさせた最初のラッパーとなった。
「UTOPIA – Circus Maximus ツアー」は、来場者数の記録と収益記録を更新したのみならず、物販においてもその収益は目を見張るものがあり、様々な会場で、一夜にして100万ドル(約1億5037万円)以上のツアーグッズが販売されている

Travis Scott は、販売された全チケットにおいて、1枚につき2ドルを Travis Scott が主宰となる慈善団体「Cactus Jack Foundation(カクタス・ジャック・ファウンデーション)」に寄付しており、この寄付金はアフリカ系アメリカ人学生の教育を目的としていた高等教育機関である HBCU(Historically black colleges and universities/歴史的黒人大学)向けの奨学金と教育と創造的な努力への支援として使用されるとのことだ。

今年初め Travis Scott は、75分の映像作品「Circus Maximus」を AMC シアターで初演しファンを驚かせた。
この映画は、「エンター・ザ・ボイド」のギャスパー・ノエ、「LAMB/ラム」のヴァルディミール・ヨハンソン、「ネオン・デーモン」のニコラス・ウィンディング・レフン、Flying Lotus(フライング・ロータス)とコラボしたショートフィルム「Until The Quiet Comes」でサンダンス映画祭ショートフィルム部門で審査員大賞を受賞し、Beyonce(ビヨンセ)や FKA Twigs(FKA ツイッグス)等のミュージックビデオも手掛けるカリル・ジョセフといった監督たちと協力して作られている。