80年代、ヤン富田、高木完、MUTE BEAT、いとうせいこう等と共に、現在のシーンを形成する音楽的動勢に常に深く関わってきたプロデューサー/アーティスト。
90年代には、ORIGINAL LOVE、小沢健二らのデビューを助力。BONNIE PINK、PUSHIM、クレモンティーヌなどのプロデュースも手掛けている。また、アーティストとしても、95年に東芝EMIから井出靖「Lonesome Echo」を、97年にはワーナーミュージック・ジャパンからYASUSHI IDE presents LONESOME ECHO STRINGS「PurpleNoon」をリリース。いずれも豪華ゲストをフィーチャーして作られた、イマジネーションを刺激するディープ・リスニング・ミュージックで、前者はアコースティックとダブの要素を持ったサウンドで、後者は金原千恵子をトップにするストリングスを全編にフィーチャーした作品に仕上がっている。また、98年にはクラブ・ミュージックの各シーンの先鋭的なリミキサーを起用して、“Black&Blue Remixes”と名付けられた「PurpleNoon」の2枚のリミックス・アルバム「Black Velvet」と「Afro Blue」をリリースした。これらのアルバムと「Purple Noon」はeast west FRANCEからもリリースされた他、多数のトラックが欧米各国のコンピレーション・アルバムにも収録されている。
2002年にMOOMIN,PUSHIM,UAなどのレコーディング・エンジニアを務める太田桜子とLONESOME ECHO PRODUCTION名義でアルバム「SILVER OCEAN」をリリース。BYRON STINGILYをフィーチャーした1st 12inch Single「SWEET DREAM」は国内だけで5000枚を売り上げる。また、同曲のBLAZEによるREMIXがヨーロッパでリリース。続くMUTABARUKAをフィーチャーした「SPIRIT OF DRUMS」のS.U.M.O REMIXがヨーロッパのクラブ・ヒット・チャートを席巻。アルバムもヨーロッパでリリースする。
現在のクラブシーンにおいても、FANTASTIC PLASTIC MACHINE、KYOTO JAZZ MASSIVE、MONDO GROSSO等と並んで、シーンを支え盛り上げてきた1人といえる。2005年8月より新レーベルGRAND GALLERYをスタート。ライフスタイルに合わせた様々な音楽を提案している。2009年11月現在、85タイトルをリリース。また、2009年4月には新レーベルmonaco、10月には新レーベルTARTOWNをスタート。