デヴィッド・ボウイ(1947年1月8日生まれ)が1月10日、69歳でその人生の幕を閉じた。

自身の誕生日、1月8日(金)に3年振りの新作『』(読み方:ブラックスター)を発売、大回顧展『David Bowie is』を2017年春に日本開催する事を発表したばかりの出来事だった。

David Bowie facebookより

2016年1月10日 - デヴィッド・ボウイは18ヶ月に渡って癌と勇敢に闘った末、家族に見守られて安らかに亡くなりました。皆さんの多くと、この喪失を分かち合いつつ、しばらくの間どうか家族のプライヴァシーを尊重し、静かに見守っていただくようお願い致します。
 
January 10 2016 - David Bowie died peacefully today surrounded by his family after a courageous 18 month battle with cancer. While many of you will share in this loss, we ask that you respect the family’s privacy during their time of grief.


ソニー・ミュージックエンタテインメントを代表して、ダグ・モリス(CEO)は

デヴィッド・ボウイは空前絶後なアーティストの一人でした。道を切り拓き、ずば抜けた冒険心を持ち、時代と共にますます象徴的になり求心力を高め、その伝説的キャリアを築いてきました。彼は超越的な作品で数えきれないほどのミュージシャンに影響を与え、世代を超えた世界中のファンを魅惑しました。今日はソニー・ミュージックの大切な家族と言える彼に哀悼の意を捧げ、音楽史における悲しい一日を、ファンの皆様と共に彼に想いを馳せながら過ごしたいと思います。

とコメントを発表している。
 
また、ボウイと共に新作のプロデュースを務めた“70年代のボウイを創った男”でもある盟友トニー・ヴィスコンティと、ボウイの息子であるダンカン・ジョーンズは以下のようにコメントしている。

彼はいつだってやりたいようにやっていた。自分のやり方で、そして最高のやり方で。彼の死は彼の生と何ら変わりない、ひとつの芸術作品だった。彼は私たちのために、お別れの贈り物として『』を作ってくれた。こういう形になることは1年前から分かっていた。だけど私にはその覚悟ができていなかったんだ。彼は愛と生気に満ち溢れた、たぐいまれな男だった。彼(の存在)はいつまでも私たちとともにある。でも今は泣いてもいいんだ。

トニー・ヴィスコンティ(https://www.facebook.com/tony.visconti1/posts/10208522003550232?pnref=story

とても残念で悲しいけれど、本当のことなんだ。しばらくネットから離れます。みなさんに愛を。

ダンカン・ジョーンズ(https://twitter.com/ManMadeMoon/status/686441083648212992
 
インタビュー稼働もなく、ここ十数年ミステリアスな存在であり続けたアーティスト、デヴィッド・ボウイ。癌と戦い続けながらの新作『』の制作を続けていたのだろう。2015年12月7日、舞台作品『ラザルス』の本公演初日の舞台挨拶にボウイ本人が登場し、久々の公の場に姿をみせた事でも大きな話題を集めた。
http://www.davidbowie.com/news/lazarus-review-quotations-55296

最新シングル「ラザルス」では、その時がくるのをわかっていたかのように、“見上げてほしい、天にいる俺を”、“今は皆が私を知る”とボウイは歌った、つい先日公開されたミュージック・ビデオでも、名優としての姿を見せてくれていただけに、訃報は世界中のファンやボウイから影響を受けたアーティストたちを深い悲しみに包んでいる。

photo Jimmy King
 
また、MTVよりデヴィッド・ボウイさんの追悼特別番組放送が決定!

<番組内容>
「デヴィッド・ボウイ:Live from the 10 Spot」
1997 年にデヴィッド・ボウイがニューヨークのキャピトル・シアターで披露したライブをオンエア。

<放送日時>
1 月 14 日(木)15:00-16:00(初回放送)、1 月 17 日(日)22:00-23:00(再放送)

「デヴィッド・ボウイ VideoSelects」
デヴィッド・ボウイの歴代のミュージックビデオをオンエア。

<放送日時>
1 月 13 日(水)~15 日(金)19:30-20:00(全て初回放送)