Sun, 14 Jun 2020
ウェイン・コイン(ギター、ヴォーカル)とマイケル・アイヴァンス(ベース)を中心に1983年米はオクラホマにて結成。1985年に自らが運営するレーベル"Lovely Sorts of Death"よりセルフ・タイトルのアルバム『The Flaming Lips』にてデビュー。以降インディーズ時代に計5枚のアルバムを残す。1992年にWarnerBros.と契約を結び、アルバム『Hit To Death in the Future Head』(92年作品)でメジャー・デビューを果たす。93年、セカンド・アルバム『トランスミッションズ・フロム・ザ・サテライト・ハート』をリリー ス。
その後、ポルノ・フォー・パイロス、スローイング・ミューゼスなどへのツアーの参加、94年のロラパルーザへの参加など精力的な活動を行うものの商業的成功までには及ばなかった。
しかし94年にいよいよバンドに転機が訪れる。
アルバムからのシングル「シー・ドント・ユーズ・ジェリー」がMTVで大フィーチャーされたことによりスマッシュ・ヒットに。一躍フレーミング・リップスは脚光を浴びることになる。
その後、もう一枚のシングル「ターン・イット・オン」もヒットさせ、95年にようやく通算8枚目、メジャーからはサード・アルバムとなる当時、最高傑作と 呼ばれた『クラウズ・テイスト・メタリック』をリリースする。このアルバムの後、ギター・バンドとしての表現の限界点に到達した彼らは、カセットを複数の人間がデッキを使って再生するという通常のライヴの概念からまったくかけ離れた、エクスペリメンタル・ショウに着手し、97年にはとうとう4枚組の怪物アルバム『ZAIREEKA』(CD4枚を同時に演奏することによって音が完成する)を生み出した。
このようにして彼らが重ねてきた数々の実験は、99年に発表された『ザ・ソフト・ブレティン』で見事に結実を見せることになる。ストリングスやホーン・セ クション、テープ・コラージュや音響処理、スクラッチ・ノイズ、サンプル音、そしてリップス本来の持ち味であるリズム・セクションのロック的ダイナミズ ム。駆使しうる限りの音を使って、これまでで最もポップなメロディによって築き上げられたソニック・シンフォニーは、世界を祝福する歓喜の音響『ザ・ソフト・ブレティン』として世界中に降り注ぎ、名曲「レース・フォー・ザ・プライズ」が誕生した。このアルバムは99年英最大音楽誌NMEのアルバム・オブ・ ザ・イヤーに輝き、日本でもようやくリップスは正当評価を受けるようになり、1999年11月の単独公演をソールド・アウトに、2000年夏のサマーソ ニック・フェスティバルではセカンド・ステージのトリを務めた。
そして2002年7月、前作からは3年振りとなるメージャー... More Biography