イギリスはサウザンプトン出身のDJジェームス・ザビエラ、そのDJスキルと名前を初めて耳にしたのは2000年Muzik誌の'Bedroom Bedlam' DJコンペティションを2年連続で勝ち取った時の事だった。その後、瞬く間に注目を集めハウス界のレジェンドであるサシャのエージェントとサインした事をきっかけにDJ&プロデューサーとして世界的に認知される事となる。
彼のブレイクはテック・ハウスにインスピレーションを与え、完璧なプロダクションスキルと魔法のようなCDJ技術はザビエラのキャリアをエレクトロニック音楽シーンの中でより一層高いレベルへと引き上げた。ジェームス・ザビエラのDJセットを目撃する事は純粋にただ美しい物を見ているように、自然とクラバーを熱狂させる。そしてジェームス・ザビエラがどれだけの影響力があるかは彼とPioneerのプロジェクト作業が新しいDJプロダクションの発展にどれだけ重要なファクターとなっているかを見れば明らかである。またリミックスやプロダクション作品ではロイクソップ、オービタル、ルーク・バイバートらの作品を手掛けるなど非常に高い評価を得ている。
去年からザビエラはスタジオワークから手を引きツアーに集中する事で世界中のクラブやフェスに出演しているが、そのツアーの過密スケジュールの中でMIXを作り、Hot Chipのリミックス作業、またイビザのパーティーのキュレーターとなりモードセレクターやシャクルトンを招き4つのパーティーを開催。
2012年には自身の新レーベルBorn Electricの立ち上げを最高の形で迎え、12月に自身のシングル曲「The Healing」をレーベルからデビューリリース。ディープでメロディアスな作品はファンの期待を良い意味で裏切り驚きを与えたが、同時に愛される作品となっている。2013年はレーベルBorn Electric、またジェームス・ザビエラ自身のキャリアにとって輝かしい年となる事は間違いないだろう。