1968年オーストラリア/メルボルン生まれ。
11歳の頃から女優としてのキャリアを開始。
14歳の時に人気TVドラマ『ネイバーズ』シャーリーン役で人気爆発、19歳で「オーストラリアで最も人気のある女優賞」を最年少受賞した。 同時期の1987年、豪インディー・レーベル、マッシュルームから“ロコモーション”のカヴァーでデビュー。
これがいきなりオーストラリア・チャート7週連続1位の記録的な大ヒットに。シングルとしては1980年代のオーストラリアにおける最大セールスを記録、全米でも初のトップ5に入るヒットとなった。 当時、バナナラマ、リック・アストリーなどを手がけて飛ぶ鳥を落とす勢いだったイギリスのプロデューサー・チーム、ストック/エイトキン/ウォーターマンの目にとまり、PWL(Pete Waterman Limited)レコーズと契約。PWLからシングル“ラッキー・ラヴ”で全英デビューし、全英5週連続1位の大ヒットに。ここ日本でも洋楽チャートで12週連続1位という途方もない記録を生むなど、世界10ヵ国でナンバー・ワンを記録。一躍世界のポップ・シーンへと踊り出る。
その後のキャリアの中で生まれたヒット・シングルは数知れず。1994年に“デコンストラクション”と契約を結び、アーティストとしての自由とより本格的な音楽作品制作を目指し、先鋭的なクラブ系サウンドで新境地を開拓していった。
そして2000年、パーロフォン・レーベルに移籍してからの勢いには目を見張るものがある。常にイギリス、ヨーロッパ、オーストラリア等でミリオン・セールスを記録する圧倒的な人気を誇るカイリーだが、2002年の8thアルバム『フィーヴァー』で14年振りに全米アルバム・チャート3位、シングル「熱く胸を焦がして」で全米シングル・チャート7位の大ヒットを記録し、遂に北米を含む全世界での完全復活を果たした。『フィーヴァー』は、全世界600万枚を記録。 全世界でのシングル・セールスは驚異の2,000万枚と推定され、アルバム・セールスは軽く4,000万枚を超える。
1991年、英業界のバイブル的存在『ミュージック・ウィーク』誌は、カイリーが「デビュー以来13枚のシングルを全てUKトップ10に送り込んだ史上唯一のアーティスト」となったことを発表した。これは、ザ・ビートルズやエルヴィス・プレスリー、マドンナやマイケル・ジャクソンでも成し得なかった快挙だ。
2001年にはバズ・ラーマン監督の大ヒット映画『ムーラン・ルージュ』に妖精役で出演するなど、女優としてのキャリアも有名だ。その他にも、大規模なツアーは常に完売、自伝出版、自分のファッション・ブランド「Love Kylie」の大成功等、その多彩な活躍には枚挙に暇がない。
間違いなく、今、世界で最も注目を集めるスーパー・スターである。