1997年、ドイツ・ベルリンでゲアノット・ブロンザート(写真左)とセバスチャン・シャーリー(写真右)の2人が結成。テクノ/ダブステップ/エレクトロ/ヒップホップ/ダンスホールなど、あらゆるジャンルを網羅したミクスチャー・サウンドで注目を集める。「ジャンルの垣根を壊す」といったキャッチ・フレーズは、いまや多くのアーティストが主張していることだが、モードセレクターにとってそれはありふれた宣伝文句などではない。ジャンルの垣根を壊すことは、彼らにとって大切な個性であり、自由を獲得することを意味するのだ。モードセレクターはテクノ・レール"BPitch Control"から2005年『Hello Mom!』/2007年『Happy Birthday』と2枚のアルバムをリリース。特にセカンド・アルバム『Happy Birthday』はトム・ヨーク(レディオヘッド)が参加したことで大きな話題となった。モードセレクターのファンであることを公言していたトム・ヨークは、2008年、彼らをレディオヘッドのジャパンツアーのフロントアクトに抜擢。同年、モードセレクターは音楽ダウンロードサイト「Beatport」が選ぶ「ベスト・ダブステップ&グライムアーティスト」に輝いた。
彼らのプレイを未だ体感していない人はミックスCD『BodyLanguage Vol.8』を聴いてみて欲しい。モードセレクターの貪欲なまでに雑食なサウンド、荒々しく削り出されたビートの粒が、人々を高揚させ、心拍数を高め、世界中のダンスフロアを狂喜乱舞させていることを実感できるはずだ。
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