みなさんは今年、CDを何枚買いましたか?

音楽の楽しみ方は時代の変わりに合わせて変化を続けている。アナログレコードから始まりカセットテープ、CD、そして近年ではiTunesなどの音楽配信サービスの普及によってデジタル音源へと変遷を辿る。さらにデジタル音源の中でも変化があった。2015年7月1日にAppleがストリーミングサービス「Apple Music」の提供を開始し、今年9月29日にはSpotifyが日本でも提供開始し、ストリーミングサービスが全盛期に入ったため、音楽が「買うもの」から「定額で聞くもの」になった。その結果、1年を通して一枚もCDを買わなくても最新の音楽を聞き続けられる時代になった。

そんな背景にある中、アメリカで2016年のCDセールスの記録が更新された。そのCDは意外にもモーツァルトの作品集「Mozart 225」だった。今年10月末にモーツァルトの死後225年にちなんで発売されたCDボックスが合計で125万枚のセールスを記録した。


おそらく天国のモーツァルトも、自分の作曲した曲が225年経った現代でも売れているとは思っていないはず。

良い音楽は手段を選ばず、時代を超えて、求められているようだ。