ベース・ミュージックという言葉が氾濫している今、彼らのルーツである「サウンドシステムでの体験」を重視したイベントを目指しつつ、かつ、フェスのような特別な体験ではなく日常的なものとしてサウンドシステムを捉えてほしい。

このパーティの特色は、体験を重視するがゆえに、このイベントは会場内では携帯電話の使用を禁止。携帯は専用の袋に入れてから入場しなければいけないルールで、音楽や会場にいる人との会話など直接且つアナログなコミュニケーションを楽しんでもらいたいとのこと。最近海外で話題になっているインターネット・デトックスを取り入れたパーティである。

ベース・ミュージックという言葉が一般化した今、新しいコンセプトのパーティとして昨年秋にスタートし、今回が2回目。


初めてサウンドシステムを体験した時のように、その音に驚き、のめり込みたい。「ベース・ミュージック」というジャンルや言葉が先行し、私たちはどこか行き先を見失っているようです。だからこそ私たちはベース・ミュージックの、根底にある「サウンドシステムでの体験」に帰る事ができるパーティを開催します。どんなサウンドシステムも、特別な催しだけで鳴らすのではなく、システムオーナーとその周りのアーティストによる「日常の一つ」として鳴らす行為から発展していったはず。そんな「ハイクオリティ・スタンダード」を原体験として共有したいという思いから、このイベントは企画されました。初めてクラブに行った時のように、その夜に集中したい。音楽とサウンドシステム体験に集中してもらうために、携帯は入場時に専用の袋に入れてもらいます。他のクラブで起こっている事を気にするよりも、音に集中してほしい。そこで起こってることをTwitterやInstagramにアップするよりも、同じ場所を共有している人とそれぞれの感想を話してほしい。より良い体験をしてもらう為の、ささやかな試み。

クラブやイベントに飽きている人、もう一度「あの体験」をしたいと思っている人、驚きたい人、ぜひ来て下さい。昨年10月に開催された初回のパーティーではこの新しいコンセプトに興味を持ったコアなパーティ好きが集まった。

スマホや携帯から数時間離れるだけで「頭がすっきりした」「音もすごいしこれほど音楽に集中した時間は最近過ごした記憶はない」などの声が終了後あちこちで聞かれ、好きな音楽ジャンルを超えて集まった音好き達による空間の濃さ、あの時あそこに居た者だけが知っている共通の体験が得られる。勿論ネット上で検索してもその気配すら感じることができない。

2回目となる3月3日には、ゲストミュージックキュレーターに昨年USツアーで各地を沸かせたD.J. Fulltonooと食品まつり a.k.a foodmanを迎え、彼らがこの空間でどんな音を放つのか、ぜひ体験してほしい。