映画界最大の祭典、第89回アカデミー賞授賞式が、2017年2月27日(日本時間)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された。

今回、授賞式の司会はコメディアン、俳優、プロデューサーや司会者などマルチに活動するJimmy Kimmel(ジミー・キンメル)が務めた。アカデミー賞を受賞することは、映画制作に携わる人間にとって名誉で、キャリアをも左右してしまう一大イベントだ。その授賞式中、前代未聞で映画のタイトルを読み間違える誤発表というハプニングが発生。

作品賞の発表は、授賞式の大トリでもあり最後に発表される。タイトルと監督名が書かれた紙の入った封筒がそのプレゼンターに手渡されるのだが、間違ったものが渡されたことによって起きたようだ。

最初に作品賞は「La La Land(ラ・ラ・ランド)」であると発表されたが、作品賞に選ばれたのはバリー・ジェンキンス監督が手掛けた「Moonlight(ムーンライト)」であった。映画「Moonlight」の制作携わった関係者にとっては驚きの逆転勝利となったが、一瞬でも受賞を手にしたと思ったであろう「La La Land」の関係者には、気の毒な瞬間になってしまったのは言うまでもない。
 

今回、作品賞を受賞した「Moonlight(ムーンライト)」は、俳優ブラッド・ピットがエグゼクティブ・プロデューサーを務めたことでも注目が集まっている。貧困地区にドラッグ常習者の母親と暮らす黒人少年が、自分自身の居場所と愛を探し求める成長を描いた作品だ。幼少期、思春期、大人になるまでと3つのセクションに区切られ、それぞれの段階で抱くエモーショナルでディープな感情を繊細に表現している。老若男女問わず、きっと心の奥底を揺さぶられるであろう。

気になる方は是非、予告編をチェックしてみて!日本での作品公開予定日は、4月28日。
 

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過去3年の作品賞は以下の通り。
2016年:「スポットライト 世紀のスクープ」
2015年:「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
2014年:「それでも夜は明ける」