Fuji Rock Festival 2017に出演が決定しているロシア出身・DJ/プロデューサー Nina Kraviz(ニーナ・クラヴィッツ)はその美しさとストイックなプレイで世界中のリスナーから絶大な支持を集めている。2014年にレーベルтрип(トリップ)を立ち上げ、自身はもちろん、アイスランド出身のテクノプロデューサーBjarkiや日本人アーティストのDJ Sodeyamaが同レーベルよりリリース。

そして今年、アンビエント、エクスペリメンタル、サイケデリックのような、耳に快楽をもたらし脳にまで響くエレクトロニカの音源をリリースしていくとしてтрипのサブレーベルGALAXIIDを始動した。先月、ロンドンに新しく出来た注目のベニューPrintworksでレーベルパーティを開催し、Bjarki、808 State、Dopplereffekt、Aleksi Peralaらが出演。


そんな彼女がMixmagのインタビューにて、独立してレーベルを運営するためにはどうするべきか答えている。

まず、成功しようと思ってレーベルを始めるのはダメ。自分が何をしたいのか考えながらやっていけば自然と結果はついてくるもの。「家族のようなアーティスト達とのコミュニケーションがあって私のイメージしていたレーベルに近づいてきている。きちんとしたリリースの計画は決めてないからワークフローは少し混乱したりもするけどね。レーベルの運営において、例えば赤ちゃんを産んだ時のような責任を感じている。自分自身のことだけを考えるのはやめて他人について考え始めると他の才能を見極めるためにかなりの時間とエネルギーを消費することもある。けど、それは人生を変えるほど影響力があるの。
1つの難点は、アーティストがリリースしたくないと思った曲だとしても、納得させなければいけないことがあること。 それはアーティストのお気に入りのトラックではないかもしれないけど曲と曲の差を目立たせるために必要になってくる。 無意味のようだけど、レーベルに最も適している事ははっきりしているの。あとはレコードを置くお店はちゃんと選ぶことが大事。 私にもいくつかお気に入りのお店があるけれど仕事をすることが難しい時もある。彼らは彼らの意見ややり方を持っているし、ホワイトハウスより政治的なの!特に海外とのやり取りは複雑なシステムのためにレコードがファンの方に届くのが遅れてしまったりもする。трипでリリースする作品はほとんどゲートフォールド(見開きジャケット)だし、Taxや送料など様々なコストがかかり小さな規模のお店では最終的に利益をあまり得ることができないの。」

オーナーとしての想いと運営する上での大変さを語ったNinaはレーベルと共に進化し続けていく。そんな彼女は先日ドイツ・マンハイムで開催されたテクノ・フェスティバルTime Warpに出演。音に没頭させてくれるプレイとTime Warpの空間演出は必見!