フィンランドというと「メタル人気の根強い国」というイメージが強いかもしれないが、フィンランドにもEDMの名プロデューサーがいる。それが『Super8 & Tab(スーパーエイト・アンド・タブ)​』だ。



DJ Mag TOP 100では圏外だが、堅実にトラックを作り続けている名プロデューサーデュオであり、EDMというジャンルの中でも特にトランスが好きな方ならば、避けては通れないプロデューサーだろう。
Miika Eloranta(Super8)Janne Mansnerus(DJ Tab)の2人がSuper8 & Tab を結成したのが2005年。デビューシングル『First Aid』でキャリアをスタートさせた。
 


彼らは「Anjunabeats」と「Armada Music」というレーベルと契約しているが、Anjunabeatsは、イギリスのプロデューサーAbove & Beyondが創設した老舗レーベルで、一方のArmada Musicは、あのトランスの皇帝、Armin van Buurenが作ったレーベルである。それら名門レーベルに所属しているというだけでも、彼らが世界的アーティストだという証明になるだろう。

特に、Armin van Buurenは、Super8 & Tabを高く評価しており、Super8 & TabはArminがホストを務めるラジオ&フェスの『A State Of Trance 800 Utrecht 2017』にも参戦している。
 

また、彼らが2017年にリリースした『Cosmo』は、Armin van Buurenがリミックスしたアルバム『A STATE OF TRANCE 2017』にも収録されている。
 

トランスの王道を突き進む彼らのトラックは、安定のサウンドという感じで、どのトラックもしっかりアガれるものに仕上がっている。

彼らは2年前、日本語タイトルのトラックをリリースした。「Komorebi(木漏れ日)」というタイトルの曲である。
 

曲がスタートしてしばらくは「これが木漏れ日…?」と疑問を感じてしまう激しさが続くが、ブレイク部分では突如、確かに木々の合間から降り注ぐ温かな陽光を感じさせてくれる。フィンランドのプロデューサーが日本語タイトルを用いてくれるというのも、我々日本人としては、何だか不思議で嬉しい気持ちになる。
Super8&Tabは、他にも沢山の名曲を作り出しているので、硬派なトランスサウンドがお好みの方は、ぜひチェックしてみよう!

Written by Mizuki ​Ryo