6月25日、ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2018「BONES & YAMS」の Zepp Tokyo 公演1日目。素晴らしい天気に恵まれたお台場の Zepp Tokyo は開演の18時から沢山の人が集まり、アジカンの人気を改めて実感した。今回のツアーは全公演にオープニングアクトとして、ポスト・ロック/エレクトロ・ポップ・バンド KYTE のフロントマン Nick Moon /ニック・ムーン が出演。5月の GREENROOM 以来の公演となった。

Nick Moon のライブは、アジカンのライブ開演前、18時40分頃からスタート。ステージの上手側にセッティングされた楽器は電飾で覆われていて、「東京、元気ですか?」と Nick の日本語の挨拶から始まった。1曲目はアルバム『Circus Love』「So Well」。ループ用のマイクと普通のマイクを使い分け、声をループさせながらどんどん音を重ね、曲を作り上げていく Nickに、オーディエンスは手拍子で応えていた。「日本語わかりません、すいません」と言いながらも、片言の日本語で一生懸命観客に話しかける姿に、おそらくその場にいた日本人オーディエンスたちは親近感と日本に対する Nick のリスペクトを感じたことだろう。
 

次の曲は「Something」。1曲めとはガラリと雰囲気を変え、赤いライトが灯りエモーショナルな雰囲気を漂わせながらのライブとなった。3曲目には「Space666」、そして続けて4曲目の「End/Gone」が演奏され、ASIAN KUNG-FU GENERATION のライブを目当てにやって来た、Nick のライブ初体験のオーディエンスたちも、Nick の演奏スタイルやライブの雰囲気に関心している様子だった。

「最後まで見てくれてありがとう!ライブ楽しんでね!」と流暢な日本語で Nick が挨拶すると、ステージを照らしていた照明が消え、一気に暗くなった。その中で唯一残されたピンク色の照明が Nick の姿をステージ上に浮かび上がらせる中、最後の曲「You & Me」の演奏が始まった。
 


Nick は更にステージの前方に出てきてオーディエンスの目の前で歌い、オーディエンスとの一体感も最高潮に。Nick は「どうもありがとう!See you soon!」と曲の終盤の間奏にて挨拶。最後のアウトロへの入り方や終わりの演出も、さすがの一言であった。
 


Nick Moon のライブが終わり、引き続き ASIAN KUNG-FU GENERATION のライブが行われたが、ラストの曲の後、アンコールに応えてステージに舞い戻ったアジカンと共に、Nick Moon も再登場!共に演奏を始めた曲は、まさかの Radiohead 「High and Dry」のカバー曲。 Nick がボーカルを務め、バックバンドに ASIAN KUNG-FU GENERATION という豪華なコラボレーションとなった。このスペシャルなバンドの「High and Dry」は、彼ららしさのある演奏の中に、Radiohead に対する愛を感じられるライブとなった。


All photo by Tetsuya Yamakawa