日本で大人気のポストロック・シューゲイザーバンド、Kyte のフロントマン/ボーカルとして活躍していた Nick Moon(ニック・ムーン) が、いよいよソロデビューを果たした。既にシングル「End/Gone」は FOXチャンネルで放映中の マーベル「X-MEN」TVドラマシリーズ『The Gifted』イメージソングとして使われているので、彼の歌声とサウンドを耳にしたことがある方も多いのではないだろうか。
日本にも馴染み深い Nick だが、今回 iFLYER では、Nick Moon としてのソロ活動での世界初となった記念すべきライブ直後の彼にインタビューを敢行! これからの活動について、そして新たな方向性を常に模索する彼の音楽に対する熱い想いが 伝わってくるインタビューとなった。
日本にはKyteのファンがたくさんいますが、そのフロントマンとして活躍していたNick Moonのソロ活動ということで、非常に注目を集めています。バンドとして活動することとソロで活動することで、どのような違いを感じていますか?
違いは色々あるんだけど、レコーディングからライブまで、基本的には全部自分の肩にのしかかってくるという点があるよね。それにちょっと押しつぶされそうなこともあるし、でも、一方でとても良いチャレンジだな、とも思えるよ。特にレコーディングは自分一人だけでやっていると、曲の完成形や、いつ完了させれば良いのか分からなくなってしまうこともある。全てを自分で決断しなければならないからね。それは素晴らしいことだけど、危険でもある。メンバーがいたら「もう終わってるよ」って教えてもらえるけど、一人だと本当は完成しているのに何時間も余計に時間を掛けてしまったり、曲をずっと弄り続けてしまったりね。ライブでも、ついステージに他のメンバーもいるような気分になってしまって、でも実際には自分一人だけなのが、まだちょっと不思議な感じがする。でもいい経験になってるよ。
Kyteの音楽は、ポストロックやシューゲイザー的な要素が強く、静かな中にエモーショナルでドラマティックな雰囲気がありましたが、Nickさんのソロの曲は、Kyteの時よりもリズミカルでポップ要素が強く、ボーカルも更に際立っているように聞こえましたが、ソロ活動での曲作りの際にこだわっていること、心掛けていることを教えてください。
曲作りを始めたときというのは、特定の目的みたいなものはなかったんだけど、でも頭のどこかでは若干早めのテンポの曲で、ポップ要素をもっと強く入れたいなというのはあったね。今だにポストロックだったりアンビエント系の曲を聞いていたりはするんだけど、ミュージシャンとしてどんどんいろんなことにチャレンジしていきたいという気持ちも大事にしているんだ。昔の要素もしっかり持ちつつも、それにポップの要素をハッピーなコラボレーションとして付け加えたい。特にライブでは、昔の要素も大事にしたいよね。
とても大きな決断をしてソロ活動の音源を作っている、ということではないんだ。そもそも、曲作りを始めたときはリリースされるかすらも分からなかったしね。でも、だからこそ色々な実験をすることができたし、最終的に一つのアルバムとして構成できる曲たちができあがったので、リリースに繋がったんだ。
今、このタイミングでよりポップ寄りの曲をソロでリリースするということは、何かご自身にとって特別な意味があったのでしょうか?
今は特別な一つの意識みたいなのを持って作品を見れるけど、元々曲作りをしていたときには、一枚のアルバムとしては見ていなかったんだ。色々実験しながら、一曲ずつ作っていったという感じかな。曲作りをしているときも、エレクトロ系のプレディクションについて学んだりして、それを一人で試行錯誤しながら曲にしていったんだ。振り返ってみると、一歩前進したことによって、今は1枚のアルバムとしての作品として捉えることができる。でも曲を作っている間は、特に何も意識していなかったんだ。
日本人である大喜多正毅監督を起用した「Something」のMVでは、Nickさんがお棺に入って東京の各地を回っていますが、この作品のアイデアはどこから来ているのでしょうか? また、撮影に伴い、東京の街の様々な場所に行かれたと思いますが、印象深かった場所はどこですか?
あのMVの撮影の時は、本当に楽しかったよ。監督にも、僕のビジョンを応援してもらえた。お台場や東京タワー、豊洲など、今まで行ったことないところにも行けた。ビデオには自分たちしか写ってないけど、棺の中に入っていたので、子どもたちや学生たちが、なんだなんだ? と集まってきたちゃったりね(笑)。
でも日本で撮れて良かったよ。東京はシネマチックだよね。ソフィア・コッポラ監督の映画 ロスト・イン・トランスレーションはイギリスで大ヒットしたんだけど、それが記憶にあったので、最初に日本に来たときも、写真を取るたびに「絵になるな」と思っていたんだ。
ライブの様子を見ていると、一人で機材を弄って、シンセサイザーを弾きながら歌って、音を録音して重ねて…というマルチプレイなライブ方法を取られています。ライブ中はかなり忙しそうですし、その場で全部を合わせていくのは、バンドメンバーと息を合わせて一緒に楽器を演奏するよりも時として大変そうに思えましたが、全て一人で行うことの重要性を教えてください。
全て一人で行うことの重要性は、今は、新鮮さを感じられる点と、チャレンジングでエキサイティングである点かな。一人で全てやらなきゃならないということは責任が重い一方で、一人だからいつでも臨機応変にできる、という利点もあるんだ。例えば、一人で演奏していてソフトウェアを使用していれば、その場でアドリブを加えることもできるよね。バンドと一緒だと、なかなかそういうわけにもいかない。ちゃんとリハーサルしておけば、ステージでもそれを再現することはできるけど、突然変わったことはし難いよね。 一人なら、色々とちょっとした調整をすることができる。それで上手くいくこともあるし、変な方向に行っちゃうこともあるけど、もし上手くいかなかったとしても、それによってきっと今までとは違うものが見えてくるという良さがあると思うんだ。
更に Nick Moon は6月からスタートする ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジアン・カンフー・ジェネレーション)のツアー「BONES & YAMS」のオープニングアクトを務めることも決定している。情緒的かつダンサブルな彼の音楽は、これから日本国内でも更に人気が出ることは間違いなし! 今のうちからチェックしておこう。
Written by きのや
Nick Moon初のソロ・アルバム『CIRCUS LOVE』 発売記念!
4/11の発売日に先行し、ソニーミュージック洋楽(@sonymusic_jp)Instagramのストーリーズ限定で新作の全曲試聴を実施中!
http://smarturl.it/CIRCUSLOVEinsta
期間:4/7(土)0:00~4/10(火)23:59まで
※開始から24時間経過後はストーリーのプロフィール画面「ハイライト」からご試聴ください。
※Instagramストーリーズの機能は、iOSおよびAndroid版Instagramアプリのバージョン25以降で利用できます。
アルバムリリース情報
■『CIRCUS LOVE』オールセルフ・プロデュース、エモーショナルかつダンサブルなエレクトロポップ、ファースト・アルバム! 4月11日、ソニーミュージックよりリリース!
ライブ情報
■ GREENROOM FESTIVAL '18日時:2018年5月26日(土)、27(日)
会場:横浜赤レンガ倉庫
詳細はこちら http://greenroom.jp
■ ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2018「BONES & YAMS」
日時:2018年6月7日(木)〜
会場:全国22公演
※オープニングアクトとして出演
詳細はこちら
http://www.akglive.com/tour2018/
「サーカス・ラヴ」発売記念インストア・イベント
東京、名古屋、大阪で開催‼
《愛知》日時 : 4月14日(土) 12:00〜
会場 : 名古屋パルコ西館1Fイベントスペース
内容:ミニライブ+2ショット撮影会
対象店舗:タワーレコード名古屋パルコ店
《大阪》
日時 : 4月14日(土) 19:00〜
会場 : タワーレコード梅田NU茶屋町店
内容:ミニライブ+2ショット撮影会
対象店舗:タワーレコード梅田NU茶屋町店
《東京》
日時 : 4月21日(土) 12:00〜
集合時間:11:30
集合場所:タワーレコード新宿7F エレベーター前階段
会場 : タワーレコード新宿7F イベントスペース
内容:ミニライブ+私物サイン会
対象店舗:タワーレコード新宿店
《東京》
日時 : 4月27日(金) 18:30〜
集合時間:18:00
会場 : タワーレコード渋谷店 5F イベントスペース
内容:ミニライブ+2ショット撮影会
対象店舗:タワーレコード渋谷店
注意事項、その他詳細はこちら
http://www.sonymusic.co.jp/artist/nickmoon/info/492623
iFLYER では Nick Moon からのサイン & チェキ写真をGET! こちらをセットで2名様にプレゼント致します。
ご応募方法は以下の通り。
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応募締め切りは4月22日 深夜12時。
皆様のご応募、お待ちしております!