２つのビッグな音楽フェスが同時期に、しかも同じ同じ地域で開催されるというのは、世界中探してもここでしか見つからないだろう。それが海沿いのリゾート地マイアミだ。

１つは Ultra Music Festival Miami（ウルトラ・ミュージック・フェステバル・マイアミ／UMF）。言わずもがな、世界中で開催されている Ultra（ウルトラ）フェスの本場だ。もう１つは Rapture Electric Music Festival（ラプチャー・エレクトリック・ミュージック・フェスティバル）。2019年で３回目となるこのフェスは、Under Groumd House Music の新星アーティストを集め、太陽の下、ビーチ沿いで行われるいかにもマイアミらしいフェスティバルである。



これらの２つのフェスは、これまでは同時期開催でありつつも開催場所は特に被ることもなく、問題なく開催されてきていた。しかし Ultra Maimi は、2018年11月、毎年使っていた会場である Bayfront park での開催がマイアミ市委員会により否決されたことにより、Virginia Key での開催を発表。これにより、もともとこの Virginia Key での開催を予定した Rapture と Ultra Maimi という２つのフェスが、同じ場所で、しかも同時期に開催されることになってしまった。

音楽ファンの我々からすれば、両方のフェスを同時に楽しめるのはお得に感じるかもしれない（もちろんチケットは両方必要ではあるが）が、フェスのオーガナイザーからすればお客さんが2分してしまうため、相当な痛手となってしまう。

そこで、Rapture は Ultra Maimi に対して Virgina Key への移動を控訴し、他の場所への移動を要求したものの、フロリダ連邦裁判所はこれを否認。裁判所は Rapture にとって Ultra のVirgina Key への会場移動は損害にならないとし、２つのフェスが会場申請書を提出したのは同時期であるためどちらも却下することはできないとした。

両フェス開催まで２ヶ月と迫り、この会場論争がどうなるのか気になるところだ。