9月14日(土)、15日(日)の2日間に渡ってお台場で開催された ULTRA JAPAN 2019。今年で6年目を迎えた都市型フェス ULTRA JAPAN は、もはや我々にとって欠かすことのできない年に一度のイベントとなった。

今年も世界各国からたくさんの人が訪れ、若者に交じって楽しそうに踊っているご年配の方もいて、幅広い人々に受け入れられている印象の「ULTRA JAPAN」であるが、オフィシャルの発表によると、これまでの累計来場者が50万人を超えるという快挙を成し遂げたとのこと!


オリンピックテストイベントのため会場が変更となった今年は「ULTRA MAIN STAGE」と「ULTRA PARK STAGE」の2つのステージが登場。テクノ・ハウスのアーティストによる「RESISTANCE STAGE」が渋谷 WOMB での開催となったため、会場がややコンパクトな規模感に感じられたものの、アーティストの豪華さと会場の熱狂は、例年に負けず劣らず凄まじかった。


エントランスからすぐ、オニツカタイガーの世界観溢れるエリアは、アートを楽しみながらチルできる、大人気の映えスポット。そのエリアにある「ULTRA PARK STAGE」では、国内のクラブなどで活躍する様々なジャンルの DJ が続々と登場。プレイヤーとオーディエンスによって生み出される一体感は、思わず引き寄せられて踊りたくなってしまった。
 

曇り空ではあるが25度前後のちょうど良い気温の中、1日目のトップを飾ったのは、ファッションアイコンとしても人気の DJ MOE。22歳の若さながら、日本人フィメール DJ として海外のフェスからもオファーが絶えない。今年は世界最高峰のフェス「Tomorrowland」への出演も果たすなど、着実にキャリアを重ねている彼女のプレイする姿はもうベテランそのもの。ボリューム感溢れるセットで会場の熱量を上げていく。


ULTRA JAPAN にも何度も出演しているフランス出身のDJ/プロデューサー MYKRIS(マイクリス)は、W&W と Nicky Romero による人気曲 "Ups & Downs" 、Maurice West の "In The Zone"、David Guetta & Martin Garrix、Brooks の "Like I Do" など、疾走感がありながらもメロディーラインの美しい選曲で人々を魅了。


なんだかクセになる特徴的なサウンドのトラップやダブステップを得意とする、カナダ出身の SNAILS(スネイルズ) もパワフルなステージを見せてくれた。ゴリゴリの重低音に合わせてヘッドバンギングをする人々の様子は圧巻! 彼のプレイする音楽にリンクする、毒々しいがポップな VJ も見ているだけで楽しい。


発表時から大きな注目を集めていた Pendulum TRINITY(ペンデュラム・トリニティ)は、ドラムンベースのバンド Pendulum 結成時メンバー3人による DJ ユニットのステージとなり、日本初披露ということで期待が膨らむ。オープニングと共に貫禄十分に登場し、一曲目が流れた瞬間あちこちから歓喜の声があがると、あっという間に熱狂の渦が大きくなっていく。Pendulum や Knife Party の楽曲はもちろん、The Prodigy の "Voodoo People" のリミックスなどを交え、思わず身体を動かさずにはいられない選曲でオーディエンスの心をがっちりと掴んだ。


1日目のヘッドライナーの中でも圧倒的な人気だったのが、日本にも所縁の深い DJ/プロデューサー Steve Aoki(スティーブ・アオキ)。会場内には「CAKE ME」のお手製プラカードを手にしたファン、ロゴペイントを施しているファン、コスプレをしているツワモノも。ULTRA JAPAN には2年ぶりの登場となった Steve Aoki は日本語で「久しぶり〜!」とファンへ挨拶。Don Diablo との "What We Started" 、アンセム "Boneless"、"Do It Again" と続き、Backstreet Boys "It be Me"、MONSTA X "Play It Cool"、Showtek & MAKJ "Kriss Kiss"、BTS をフィーチャーした "Waste It On Me" など、豪華コラボ曲もプレイ。


突如、「ステージに来たい人はいる?このフィーリングを共有したいんだ!」と Steve Aoki が呼びかけ、手を挙げた中から選ばれた幸運な数名がステージ上へ。トップ DJ のみが観ることが許されるステージからの壮大な光景を、大好きな Steave Aoki と共に目にすることができたファンは生涯忘れられない思い出となったに違いない。毎度お馴染みのケーキタイムもあり、ステージを下りてファンと触れ合ったりとサービス精神が桁外れの Steave Aoki。真のエンターテイナーである彼のステージは、何度見ても期待を裏切らず毎回楽しませてくれる。
 

そして、メインステージの大トリを飾ったのは、フランス人 DJ/プロデューサーの DJ SNAKE(DJ スネーク)。Tchami、Malaaらとコラボした "Made In France"、Plastic Toy をフィーチャーした "Try Me"、Burna Boy とのコラボでレゲエサウンドが心地よい "No Option" など、2019年7月リリースのアルバム『Carte Blanche』からもたっぷりとプレイ。


疾走感が堪らない Jauz とのコラボ曲 "Gassed Up" や、大合唱となったアンセム "Lean On"、"Turn Down For What"、メガヒット曲 "Let Me love you"、ニューアンセムとなった "Taki Taki"、アンコールの Daft Pank の "One More Time" まで、変幻自在のプレイスタイルを惜しみなく披露。興奮冷めやらぬまま、打ち上げ花火と共に1日目は終了した。


Written by Yurie
 

ULTRA JAPAN 2019

日時:2019年9月14日(土)・15日(日)
会場:TOKYO ODAIBA ULTRA PARK Ⅱ お台場Ultra Japan特設会場
出演:​
【DAY1】
DJ SNAKE, Steve Aoki, Pendulum TRINITY, NETSKY, Snails, Mykris, TJO (Takeru John Otoguro), moe, AXCELL, 2Wasted, DAISHI DANCE, NATSUMI, YOSEEK, Ayana

【DAY2】
AFROJACK, Galantis, Dash Berlin, Kayzo, INFECTED MUSHROOM, KSUKE, DJ TORA, Ares Carter, SA!D, HiRAPARK, TOMOTH (アルファ), MURAKAMIGO, MITOMI TOKOTO, NORIYUKI OMOTO, BABY-T, DJ KIYOTO, DJ TASK