毎回、世界からシーンの最重要アーティストたちが招聘され、日本のクラブカルチャーを牽引する存在である DJ DARUMA(PKCZ®) & JOMMY をレジデントとし、開催されてきた EDGE HOUSE。
この EDGE HOUSE MAG では、新たな時代の潮流を作り出し続けるイベント・EDGE HOUSE の最新情報を毎回お届けしているが、今回はとうとう今年2月に記念すべき1周年を迎えた EDGE HOUSE のアニバーサリーイベントのアフターレポートをお届け! いつも以上にアツく盛り上がったパーティーの様子を感じて欲しい。
■EDGE HOUSE 1st ANNIVERSARY feat. Rebūke【PARTY REPORT】
@2020/2/21 at Sound Museum Visionイチからではなくゼロから作り上げることには強い精神力が必要だ。しかも誰も挑戦していないものだとなおさらである。「音、映像、照明、装飾、香り、ファッション」といったクラブカルチャーやストリートカルチャーの要素を包括した空間づくり・パーティメイクを掲げ、2019年2月にスタートした「EDGE HOUSE」は、世界的なダンスミュージックシーンの流れが、ハウス、テックハウス、テクノといったジャンルへ回帰している中、ここ数年日本でも例を見ない毎週土曜レギュラー開催という挑戦に打って出た。
最初は業界関係者もお客さんも様子見だったはずだが、トライアンドエラーを繰り返すことで精度を増し、回を重ねるにつれ「EDGE HOUSEのやりたいこと」がお客さんに伝わったのだろう。渋谷 SOUND MUSEUM VISION に出現するこの独創的な空間に魅了された若い世代の HEADS たちから圧倒的な支持を受け、あっという間に1周年を迎えることになった。
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当然、招聘する海外アクトも新鮮かつ同じ匂いのするアーティストが名を連ねる。Mark Knight、Claptone、Gorgon City といったヒットメーカー以外にも、Eli Brown、Mercer、Will Clarke、Walker & Royce、Leftwing:Kody といった次世代ハウスプロデューサーを積極的に招聘してきた。情報収集能力の高い若い世代のお客さんたちは、ラインナップされる海外ゲストの真髄をすでに知っており、世界のハウスミュージックシーンに新しい何かが起きていることもしっかり認識している。そのようなフォロワーに囲まれ、1周年という節目に選んだゲストは Rebūke。ひとつのジャンルに固執せず異例の注目を集める次世代プロデューサーで、ハウスやテクノとそれらを融合させた唯一無二の作品を世に送り出している。
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2月21日(土) 渋谷 SOUND MUSEUM VISION がドアオープンしてすぐにフロアは埋まりだし、12時を回る頃にはすでに「ヤバい夜になりそうな雰囲気」がプンプン漂っており、KANOYA PROJECT が手がける、おびただしい数の家紋と富士山のデコレーションと VJ MANAMI のマッピング映像を映し出す円形スクリーンをバックにした DJ ブースでは KENTACATS & MR.TAKAHASHI、TOMOYA、JUNYA UTSUNOMIYA らレジデント DJ たちがフロアをビルドアップしていた。
DJ DARUMA(PKCZ®) & JOMMY が登場した深夜1時すぎには、ファッションや音楽などのカルチャー好きやモデルなどバラエティに富んだ人々の笑顔が溢れるバー、雄叫びをあげるクラバーがいるダンスフロアがきっちり完成していた。
TECHNO で踊る妖艶なダンサーの真後ろに吹き上がる CO2 と降り注ぐ紙吹雪、まばゆいライティングとレーザー。これぞ EDGE HOUSE の真骨頂である空間演出だ。後半は Beatport のチャートを駆け巡った自身のヒット曲でフロアが再度爆発!
Rebūke、やはりタダモノではない。アンダーグラウンドもメジャーも取り込んだ圧巻の2時間だった。
「ジャンルにこだわらず良質なダンスミュージックを提供する」と DJ DARUMA(PKCZ®) & JOMMY は公言している。EDGE HOUSE はまさにそれを体現しているという印象を受けたし、新たなシーンが形成されゆく兆しを肌で感じた夜だった。
■WALKER(EDGE HOUSEの歩き方)
このコーナーでは、EDGE HOUSE の香りの演出をしている調香師の si oux(スー)が、EDGE HOUSE 初心者にはパーティの魅力が伝わるガイドブックとして、常連の方には「へぇ~!」と思わず言いたくなるような EDGE HOUSE トリビアを散りばめた情報を連載形式でお届けしていく。
■闇と光をコントロールし空間をみっちり彩るライティング(照明演出)!
こんばんは、調香師の si oux(スー)です。
EDGE HOUSE の歩き方v ol.03 である今回は、空間を彩る照明演出(ライティング)についてピックアップしていきたいと思います!
ライティングとは、光と闇とを操り空間を演出する役割のこと。
EDGE HOUSE のライティングは、ステージはもちろんのことフロアをもステージと一体化できるようデザインされています。
さらに、チカチカ光っているデコの数々は、ライティングによって明滅されているのです……!(ネオンカラーのものはほとんどそう)
それらを光らせる前提で作られているデコの設計、光らせる技術の双方に改めて感嘆の声が漏れます。
私個人、このパーティーに参加して最も勉強になったことのうちのひとつが、この照明についてです。
DJ の音にシンクロするよう、ライティングもその場その場で臨機応変に手動で変化させているのです……!
コンサートなどであれば、事前にセットリストがある程度決まっているため、予め把握しておくことができます。
でも DJ という特性上、その時々でプレイする内容が変わります。そのため、次にどんな曲が掛かるのか等は、照明チームは事前に知らされておらず、空気を読んで操作しているわけです……これぞプレイ!
これは……最もグルーヴを求められる役割、DJ 以上に DJ らしいセンスが求められる仕事なのでは!? と驚きました。
先日の EDGE HOUSE RADIO でも DARUMA さんが「ライティングやると DJ うまくなるよね」と話していました。
さて、これまでの EDGE HOUSE での照明演出について振り返ってみましょう!
ふわふわカラフルなわたあめが浮かんでいるようなデザイン!
この雲のようなスモークも照明チームが噴射し、ライティングによって色付けしています。
盛り上がりの波形が尖った頂点で発せられる紙吹雪! この発射ボタンのタイミングも握っています。
レーザーの屋根にフロアが覆われたようなデザイン。サーカス小屋みたい。
光を浴びた植物たちの「こんなのはじめて……」が聞こえるサイケちっくなネオンジャングル
この EDGE HOUSE ロゴ、スクエアの BOX には、電球などは入っていません。ライトによる照射のみでこのチカチカ感!
この立ち上るスモークも照明チームと舞台チームとが連携して発射しています。タイミング!
このように、光に注視してみてみると、新たなおもしろい発見があると思います。「光に見惚れてるなこの人……」というお客さんも、よく見かけます。
日本は別にどこに行ってもだいたいDJ同じだし、そんなに差はないかって感じていたのかも。 pic.twitter.com/8RorLXpKQt — イナミユウジ/デザイナー (@YujiInami) July 28, 2019
こんな嬉しいお声も!
次に遊びに来た際に、ぜひ気にしてみてくださいね!
次回もお楽しみに!
【今月のエントランスの香り】
4月も先月から引き続き、ウィルス事情が気になる & ざわざわした情勢で気持ち的にもなんだか落ち込みがち……。
そんな気分を華やかに上げましょう。春らしく、あたたかく柔らかい香りでお送りします。
フローラルな香りとウッディーな香りが調和したホーリーフ、心を鎮め落ち込んだ気持ちを上げてくれるプチグレン、すっぱ爽やかなレモンをブレンドした軽やかな暖かい香りをご用意いたしております。
キャッシャーを待つ時間や帰りがけに、浄化されていってください!
※入り口・お手洗いには除菌スプレーを完備しております!
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