ゲーム情報メディアサイト Polygon が、アメリカの多くの10代の若者が「任天堂・マリオカート」の "スター状態" のハイ・テンポ BGM を聴きながらギリギリで宿題を終わらせていると発表した。

なぜアメリカの若者がマリオカートの楽曲を聞いて宿題を終わらせるのか?

マリオカートをプレイしたことがあればご存知かもしれないが、マリオカートはレーシングゲームであるため、マリオカートの楽曲を聴くと「このレースに勝ちたい」「もっと早く走らないと!」と、不安に似た切望感が湧き起こる。その気持ちこそが、宿題を早く終わらせるポイントだという。

もちろん、勉強や会社の資料などを作成する時に聴くべき音楽は、ローテンポのリラックスした音楽だろう。だが、夏休みの宿題や会社の課題をギリギリで終わらせないといけないときはどうだろうか。朝になってもまだ終わらないその時間に、1番頭の中にいらないものは「リラックス」だ……。

マリオカートの楽曲の中でも、特に「スター状態」になっている時の音楽が1番効果があると言われているそうだ。(※スター状態とは、マリオシリーズに登場するアイテム、スーパースターを使用した際になる一定時間無敵状態のこと)

▼ スター状態になっているマリオカートのハイテンポ BGM (10時間)

TikTok で拡散され、音楽プラットフォームのランキングにも反映される!

元々、このマリオカートの曲は、10月末にとあるユーザーが TikTok(ティック・トック)でテンポの速いマリオカートの楽曲をプレイしながらエッセイを書いている姿を投稿したことに端を発し、流行ったものだ。キャプションには「私のストレスレベルは急上昇したけれど、キーボードを打つ単語数も増加したのよ」と書かれており、この動画が、100万以上の「いいね」を獲得。

Chart Data によると、この動画が拡散されたことにより、なんと、マリオカート全般のトラックが Spotify などの音楽プラットフォームチャートにて急上昇。だが Spotify を含む YouTube などにアップロードされているものは、全て任天堂が公式にリリースしているものではないそうだ。
 

その後、多くの学生が、マリオカートの楽曲を聴きながら宿題をすると効率があがると Twitter に投稿し始め、更に拡散されることに……。

私は、本当にマリオカートの曲を聴きながら学校の宿題をしている。今、めちゃくちゃアドレナリンが出てる。誰か、どうしてなのか教えて。すっごく集中できてる、本当におかしなことよ。

みんな、仕事をする時にマリオカートの音楽を聴いてみて、めちゃくちゃ効率が上がるから! 実際に、今マリオカートを聴きながら2時間ぶっ続けで仕事したけど、気持ち的に30分しか経っていない気分だよ。まるで魔法だね。

このように多数の人が実際に試してみて、その効果を報告している。確かにゲームの音楽と生産性には相乗効果があると思われる。それは、多くのゲーム音楽は、ゲームプレイヤーが集中して繰り返し作業をしながらゲームの世界に入り込めるように構成されているからだ。
もちろん、同時にストレスもUPする可能性があるため、この方法は全ての人に適しているとは限らないが、どうしても集中して早く終わらせないと……という作業を抱えている際には、YouTube を聴きながら試してみては?