2020年10月23日〜25日までソウル近郊の都市である高揚で開催され、MONSTA X や MAMAMOO、ITZY ら豪華アーティストが出演した「LIVE in DMZ - DMZ コンサート」は、新型コロナウイルス感染防止対策として、社会的距離を保つため透明なドーム型のテントを300個フロアに配置し、そこにファンを座らせるという形で開催され、話題となった。更にエントランスには消毒ミストを噴霧する「エアシャワー」ゲートが設置され、入場者は全身を消毒されてから入場したとのことだ。
 

推定1200名のK-POPファンが参加したこのコンサートは、朝鮮半島の平和促進を目的として毎年開催される恒例イベントで、今だに現在進行形である新型コロナウイルス対策の制限にうんざりした人々に快適にコンサートを観てもらうために、高揚のあるキョンギドの行政によって開催された。

ショーの前には、全参加者は健康診断アンケートへの記入が必須となっており、フォームに記入後にチケット購入者はコンサートへの参加に使用する自動生成QR コードを受け取った。これに関し、キョンギド副知事のイ・ジェガン氏は、以下のように述べている。

「確認用の QR コードを使用して入力できる Web サービスのアクセスシステムを運用することにより、キョンギドは迅速かつ正確な検疫の手続きを実施できただけではなく、イベントの2週間後にコンサート参加者に再度自己健康診断アンケートを送付することにより、フォローアップ管理を行うことができた」


このコンサート開催方法は、コンサート前だけではなく、コンサート後のフォローアップまで込みとなっている点が、入場者には安心感に繋がり、開催側としても開催に当たっての責任感を世間に提示でき、主催としての株を上げる絶好の機会となっているように思える。with コロナの現在のコンサート・フェスティバルシーンにおいて、こういった知恵を絞った取り組みは、今後ますます重要となっていくのではないかと見られている。