新型コロナウイルスの影響が長期化するなか、更に悲しいデータが厚生労働省から発表された。
2020年度11月の自殺者は1,798人となり、2019年と比べ11%ほど増加したとのことだ。また10月には、自殺者が2,000人を超えている。2月から6月までは過去の水準を大きく下回っていたそうだが、7月以降増加傾向にあるとのことだ。
ちなみに、2019年6月から2020年5月までの自殺者数は約19,312人となっている。

社団法人「いのち支える自殺対策推進センター」は、この背景について「新型コロナウイルスによる雇用や人間関係など社会全体の不安」を指摘した上で「有名人の自殺の報道などが後押しした可能性がある」とも報告している。

こころの健康相談統一ダイヤル
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一方、AXIOS の報告によると、アメリカでは2019年6月から2020年5月までの間に、薬物の過剰摂取により約81,000人が死亡したと米疾病管理予防センター(CDC)が発表したとのことだ。暫定データによると「パンデミックが薬物過剰摂取を加速させた」と見られているようだ。
また、2018年度~2019年度のデータと比較すると、ある一定の薬物の過剰摂取が大半を占めているという。またアメリカ10の州では、昨年度に比べとある薬物の使用が約98%も増加したと報告されている。また、別の薬物に関しても昨年と比べ26.5%ほど増加しているそうだ。

CDC のディレクターである Robert Redfield(ロバート・レッドフィールド)氏によると「新型コロナウイルスの影響で通常の日常が送れなくなったことが、薬物使用を加速させている」とコメントしている。

どちらもその国のお国柄をマイナス面で反映しているような結果となっており、新型コロナウイルスの影響による悲惨な二次被害となっていることは間違いない。

しかし今現在、ワクチンの承認が下りてアメリカ、イギリスではワクチンの接種が既に始まっており、日本でも早ければ来年2月中には承認に関する結論が出るとのことで、これは日本にとって明るいニュースと言えるだろう。今は、暗いトンネルの中に希望の光が見えかかっているところだ。