アメリカのメディアサイト REVOLT によると、現在「新型コロナウイルスワクチン接種後でも新型コロナに感染するのか否かの議論」が SNS 上で話題に上っているそうだ。実際にはどうなのだろうか?

▼ 左:Joe Biden 大統領

3月26日現在、アメリカでの新型コロナウイルス感染による死亡者は、60万人にも上ってる。アメリカの大統領 Joe Biden(ジョー・バイデン)は、アメリカが少しでも正常な状態に戻れるように、どのワクチンでも接種できる場合は積極的に接種するように呼びかけているそうだ。
元アメリカ大統領の Bill Clinton(ビル・クリントン)そして Barack Obama(バラク・オバマ)もワクチン接種の広告などに登場し、人々にワクチンを接種するよう呼びかけているという。

■ ワクチンを接種した場合、コロナに感染するのか否か?

New York Post によると、新型コロナのパンデミック以来、公共の場にて新型コロナウイルスについて発言している科学者および免疫学者の Anthony Fauci 博士は「例え人々がワクチンを接種した後でもコロナの症例が急増することは驚くべきことではない」とコメントしている。

このコメントが発表されたのは、アメリカ・ミネソタ州で、新型コロナウイルスのワクチン接種を完了した人が、ワクチンを接種したのにも関わら新型コロナに感染した症例が報告されたためである。
Anthony Fauci 博士は「この症例を深刻に受け止め、注意深く観察していく必要がある」とコメントしている。

■ アメリカにおける新型コロナワクチンの種類は?

現在、アメリカには3つの主要なワクチンが存在する。ファイザーとモデルナは、合計2回のワクチン接種が必須となる。一方新たに承認されたジョンソン & ジョンソンは1度の接種で完了となる。米国疾病予防管理センターによると以下が「ワクチン接種完了後に可能となる」とのことだ。

1. ワクチン接種完了した人同士であれば室内でマスクなしで集まることができる。
2. ワクチン接種を完了していない1家族とマスクなしで室内で集まることができる。(ただし持病を持っていたり、症状が重くなると思われる人は除く)


だが同時に、米国疾病予防管理センターは、新型コロナウイルス感染を防ぐため、引き続きマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを保ち、人が大勢集まるような場所へは行かないようにするべきであるとも発表している。更に、新型コロナの変異種に対するワクチンの効果や、ワクチンがどのくらいの期間、人々を感染から防げるのかといった問題についてはまだ解明できていないと発表している。


一方で、パンデミックの渦中、免疫不全の家族がいる家庭や、新型コロナで家族を亡くした人々にとって、ワクチンの普及は大きな安心感を与えているという。Joe Biden 大統領は「新型コロナウイルスのワクチンが普及する過程では、様々な問題が出てくる、だが引き続きマスクを着用し続けることによって、死亡率の減少と症例数は全体的に必ず減少するだろう」とコメントしている。

上記の点から考えても、例えワクチンを摂取したとしても、当分の間はマスクを着用しソーシャルディスタンスに気をつけて生活しなければならず、パンデミック以前の状態に世の中が完全に戻るためには、まだあと数年は掛かりそうである……。