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アメリカの農業労働者のための労働組合である The United Farm Workers の Elizabeth Strater によると、アメリカ・カリフォルニア州の農業労働者の少なくとも3人に1人が新型コロナウイルス抗体を持っているとのことで、それは即ち、農業労働者の3人に1人が既にウイルスに観戦していることを意味しているとのことだ。
Purdue University からデータを収集した Marketplace Business News によると、米国の野外作業及び農業労働者の人口の18%が、新型コロナウイルス検査において陽性を示しており、これはアメリカの一般人口の5%と比較してもよろしくない数であるとのことだ。


また、フレズノ郡公衆衛生局の Trinidad Solis は「我々のコミュニティにはいくつかの陰謀論が広まっている。ワクチンが我々の DNA に組み込まれる可能性がある、またはマイクロチップが含まれているという噂もある」と述べており、そういったこともワクチン不信論者を増やし、新型コロナウイルスの蔓延を増長しているのではないかと見られている。


そんな中、元教育者で現在 DJ として活動している Ricardo Castorena は、いくつもの農場を巡って、自身の DJ スキルを武器にこのワクチン陰謀論と戦っているとのことだ。

Ricardo Castorena は、地元であるカリフォルニア州セルマの新型コロナウイルスのワクチン摂取 Web サイトに農業労働者たちの意識を向けさせるために、セントラルバレーの農業コミュニティにて DJ セットを行い、大規模な支援活動を行なっている。

Ricardo Castorena は以下のように述べている。

ワクチン摂取を受けたら、君の農場でカルネ・アサーダ(メキシカンバーベキュー)パーティーを開くつもりだと彼らに言ったよ。

だから今、僕は畑の真ん中のカルネ・アサーダ・パーティーに行かなければならなかった。僕はそれを何度も行なったよ。でも、こういった彼らを説得するためのおもしろい方法は常にあるよね? 僕らの文化では、ラ・フィエスタ(パーティー)が全てさ。

上記の Ricardo Castorena の発言から察するに、カリフォルニアの農業労働者にはメキシコ系アメリカ人が多いようだ。Ricardo Castorena のパーティーは恐らく、ラテン系ダンスミュージックが鳴り響く陽気なパーティーだったことだろう。