Telegraph & Argus によると「運転中に大音量で音楽を聴くと5,000ポンド(日本円:約74万円)の罰金を課せられる可能性がある」そうだ。だが、調査結果によると、英国が定めているこの運転に関する法律を、英国の成人の過半数となる58% が知らないそうだ。


保険の専門家である Carole Nash(キャロル・ナッシュ)が行なった新たな調査によると、64% の英国人は運転中に常に音楽を聴いているという。

英国の規則「ハイウェイコード 148」によると、運転に邪魔であるとみなされる大音量の音楽を聴きながらの運転は100ポンド(日本円:約15,000円)の罰金と免許書のポイントが3点減点されるという。この法律は、車以外にも、自転車、バイクなどの道路利用者に適用される。

また極端なケースにはなるが、運転中に大音量で音楽を流していて周囲の音が聞こえない場合、運転手は周りを危険に晒しているとみなされ「危険な運転」として告発される可能性もあるという。この場合 5,000ポンド(日本円:約74万円)の罰金と免許剥奪になる可能性もある。

AskThePolice はこれについて以下のようにコメントしている。

車、バイク、自転車の運転中に携帯で音楽を聴くこと自体は犯罪ではありません。しかし、音楽を聴きながら運転すると気が散ってしまう可能性もあります。公共の道路を運転するには、運転手による適切なコントロールが必要です。あらゆる感覚を身につけ、重要な音を聞き取ることが必要となります。運転中に大音量で音楽を聴くことは、車のコントロールができておらず、他人に配慮せずに運転しているとみなされるため、比較的重大な犯罪となります。

日本の規則はというと、JAF は以下のように説明している。

「自転車運転中の携帯電話等の使用」「自動車等の運転中にイヤホン等を使用して音楽を聴く等」は禁止されています。違反した場合は5万円以下の罰金が課されます。自動車、自動二輪車(原付自転車を含む)は、交通反則切符(青キップ)で処理され、反則金は大型車(中型車を含む)7,000円、普通車6,000円、二輪車5,000円(基礎点数なし)です。

この施行細則には「大音量で、又はイヤホン若しくはヘッドホンを使用して音楽等を聴く等安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態で自動車、原動機付自転車又は自転車を運転しないこと」とあり、当然そこにはカーステレオも含まれると解釈される。もちろん、常識的な範囲で音楽やラジオを楽しむ分には違反とはなりません。」