今月から一般向けに新型コロナウイルスワクチンの接種が開始される予定だが、TimeOut によると、日本政府は今夏、新型コロナウイルスの「ワクチン・パスポート」の導入を検討しているとのことだ。また、海外旅行の際に使用される公的証明書には「ワクチンの種類」「接種日」が記載される可能性があるとのことだ。

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このワクチン・パスポートは、日本政府が海外旅行を再開するために導入を検討しているとのことだ。日経の発表によると、日本は欧州連合(EU)の新型コロナウイルス・ワクチン証明書システム制度をモデルとしたシステムを検討しているという。新型コロナウイルス・ワクチン証明書システムは EU にて7月1日から開始される。


この EU の制度では、ワクチン・パスポートの保持者は「新型コロナウイルステスト」と「隔離措置」が免除されるそうだ。このような取り組みの背景には、ビジネスでの海外出張を可能にすることで経済を活性化し、また外国人が自国へ帰国しやすくする利点があるという。

日経によると、日本政府はまず、紙ベースでの証明書を発行する予定と報道している。更に、年末までにスマートフォンのアプリを使用したデジタル版の証明書となる予定だそうだ。またこのワクチン・パスポートには「ワクチン接種日程」「ワクチンの種類」等の詳細も記載される可能性があるという。


日本政府は、ワクチン・パスポート発行について6月9日現在公式には発表していないが、ワクチン相の河野太郎は、他国がワクチン・パスポートを導入するのであれば、日本でもワクチン・パスポートを導入することが重要だと述べていた。

 Japan Times の報道によると、政府はワクチン接種済みの日本人旅行者が他国へ入国する際、そして他国のワクチン接種旅行者が日本へ入国する際「隔離措置」を免除とするのか等の相互入国協定の詳細については、他国と交渉する必要があるとしている。