2022年にリリース予定となっているニューアルバム『Paradise Again』の完成を目前に控えた Swedish House Mafia(スウェディッシュ・ハウス・マフィア/SHM)は最近、NME とのインタビューにて彼らの新たな音楽や業績、The Weeknd(ザ・ウィークエンド)とのコラボレーションについて等、かなりドープに語っているので、一部を抜粋してご紹介しよう。
 


ニューアルバム『Paradise Again』のリリースについて、Sebastian Ingrosso(セバスチャン・イングロッソ)は以下のように語っている。

以前はシングルを次々と出していたが、まるで何かを追いかけているようだった……SHM はこれまでアルバムを作ったことがなく、歴史的に見ても、曲を作るのにも長い時間を要していた……それを世に出すことが待ちきれない。

また彼等の過去の業績や「One Last Tour」について、新たなことに取り組むことについては以下のように語っている。

それは過去の業績を振り返るというだけではなく、僕たちにとって重要なことだった。もちろん、僕らは今でも好きだから昔の音楽をプレイするつもりだけど、僕らは自分自身に挑戦し、ファンに挑戦し、音に挑戦したかったんだ。何か新しいことをするというアイディアにとても興奮していたので、再開は単なるツアーになることはなかった。


更に Sebastian Ingrosso は、The Weeknd(ザ・ウィークエンド)として知られる Adel Tesfaye とのコラボ曲で、リリースからわずか2週間のうちに Spotify で約4,000万回以上再生された「Moth To A Flame」のリリースについても以下のように語っている。

Abel(The Weeknd)と一緒に仕事をすることは、僕の人生で最も誇りに思う瞬間の一つだ。それは夢だった。そして僕ら全員が電子メールでお互いにビートを送るのではなく、スタジオに一緒にいたという事実は驚異的だった。彼の声と彼の音楽の書き方は素晴らしく、僕らの暗くてメロディックな側面が彼に出会ったとき、僕たちは音響的に何か面白いことが起きることを知っていた。

僕らは初日から The Weeknd を聴いている。僕らはいつも彼の音楽が好きだったので、それは理にかなっている。彼は世界で最も偉大な芸術家の一人であるだけでなく、最高の芸術家の一人でもあるんだ。


Sebastian Ingrosso は、EDM シーンの闇の部分について「僕らはドラッグをやり過ぎたし、酒を飲み過ぎて、1年のうち345日間パーティーに参加していた」と認め、メンバーたちが強い信頼と絆で結ばれていることが伺い知れる発言をしている。

時々、自分が生き残ったことを神様に感謝するよ、そして君はそこから学ぶんだ。2度目のチャンスがあれば、それを取るさ。でも、彼ら二人(Steve Angello と Axwell)が僕の隣にいることは、本当に恵まれていることだ。何でも話せるのは知っているけど、血を吸いたいだけの人に囲まれたソロアーディストにとっては難しいからね。

更に、多くのロックミュージシャンたちが EDM に対して「実際の楽器を演奏していない」「EDMが嫌い」「気が滅入る」と否定的な発言をしていることに対しては、以下のように答えている。

ロックミュージシャンが理解する必要があるのは、(EDM アーティストが)ギターの練習と同じくらい多くの時間をシンセサイザーやビートの練習に費やしているということだ。

変化を理解するのは難しいが、12歳のプロデューサーが、今まで聞いたことのないアプリを使ってiPhone でスマッシュアルバムを作っているので、僕ら全員が準備を整える必要がある。常に新しいものがある。歓迎するさ。誰かが違う音楽を作ってくれたら、それにただ触発されるだけさ。

一方で、Steve Angello(スティーヴ・アンジェロ)は EDM への反発を「ただの無知」であると表現している。

人々は僕らが何をしているのか、スタジオに何時間いるのか分からない。それは問題ないが、古臭いロックバンドがフェスティバルの主役になっている理由を僕らは尋ねたりしないよ。物事は変わっていくんだ。

その一方で、Sebastian Ingrosso は「Metallica(メタリカ)、Rage Against The Machine(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)、Pink Floyd(ピンク・フロイド)、Soundgarden(サウンドガーデン)といったバンドからインスピレーションを得た」と語っており、Axwell(アックスウェル)もそれに同意して以下のように答えている。

世界が衝突するとき、僕はそれが大好きだ。それはアートの楽しい部分だ。何かを拾い上げ、それがダメで、そして何か他のものを作ることだ。

また、Steve Angello は「ダンスミュージックは自由だ。それが僕らの言語だ。あなたは行き、そして全てを出すことができる」とも述べている。

9年ぶりのトラックである「It Gets Better」については、Steve Angello は以下のように語っている。

ただクリックしただけだ。僕らはお互いを見て知っていた……それはその感情、その憂鬱な雰囲気を持っていた、そして僕らがそれを大音量で聴いたとき、それは頭を揺らす。

また、次のツアーについては以下のように語っている。

エネルギーと感情がどれだけあるかという理由で、初めてステージに戻ることに緊張しているよ。それは信じられないほどの気持ちになることだろう……前にも言ったように、君たちはいつももっと大きなものに引き寄せられる。これは始まりに過ぎない。


「SHM は『Paradise Again』によって彼らがアーティストであることを証明しているのだろうか?」という質問に対しては、Steve Angello は「必ずしもそうとは限らない。これは僕らの間のラブストーリーなんだ」と答えており、更に Axwell は「常に信頼できることの一つは、僕らが中途半端なことは決してしないという事実だ」と付け加えている。
 

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