edm.com が、スーパースター DJ/Producer の Zedd(ゼッド)が、Zedd の大ファンの患者の看護師から依頼を受けて、何度もの大手術を受けているにも関わらず未だ重症のまま3ヶ月以上も集中治療室から出ることができない重病患者のファンに対して、励ましの動画メッセージを新品 iPad に入れて送ったという、ちょっとホッコリするニュースを報じている。


31歳の看護師のジェシカさんは、40代前半の患者・アンジーさんの看護を任された。ジェシカさんはアンジーさんに対して、バイタルサインの高度な監視、薬の投与、その他アンジーさんを看護するための医療チームのメンバーに指示を与える役割など複雑で包括的な仕事を担当していた。

ジェシカさんは、アンジーさんの不安定な病状についての詳細を、個人を特定できないように曖昧にしつつも Twitter で Zedd にタグ付けして投稿した。すると、数分以内に何百人もの人々がそれを共有したとのことだ。

ちょうど30分後、それに気づいた Zedd 本人がなんとジェシカさんに DM を送ってきたという。
そこでジェシカさんは Zedd に、彼女の働く集中治療室では、過酷で辛いエクササイズをする必要がある理学療法治療中に、患者のモチベーションを保つために患者のお気に入りの音楽がプレイできるようにしていると説明、それが患者にとって目標を達成するために大きな励ましとなっており、アンジーさんは3ヶ月間、理学療法治療中に Zedd の曲のみをひたすら聴いていたことを伝えた。

また、ある日、ジェシカさんはアンジーさんの世話の一環として彼女の髪を洗う間、アンジーさんは家族と通信するために持ち込んだ iPad で、 EDC Las Vegas 2021 の Zedd の DJ セット映像を見ていた、とも伝えた。

それを知った Zedd は、アンジーさんのために新品の iPad を購入、中には涙目になった Zedd が、自分の音楽がアンジーさんの回復のためのサウンドトラックになっていることが、彼にとってどれほど意味があることなのかということや、回復のために戦い続けるようにと応援して励ましているビデオメッセージが入っていたという。

更に Zedd は、アンジーさんが回復した際には、ショーに彼女を招待し、舞台裏で会う提案もした。

ジェシカさんは Zedd からのビデオを見て圧倒され、アンジーさんにそれを届けるのに自身の感情を抑えることができなかったという。

アンジーさんは、ジェシカさんが彼女の病室へ入ってきたとき、一見苦しそうな表情をしているのを見て何か悪いことが起きたのでは、と思ったそうだ。しかし、その戸惑いはすぐに歓喜の瞬間に変わった。

その瞬間のことを、ジェシカさんは以下のように語っている。

(アンジーさんは)最初は冗談であるかのように私を見ました。彼女の表情からは、それが本物かどうか確信が持てていないことが分かりました。

ビデオが本当に彼女のためのものだと彼女が信じるまで、私たちはそれを3回見なければなりませんでした。(Zedd は)すぐに彼女の名前を言い、彼女はただ唖然としたと思います。彼女は泣きました。私も泣きました。上司や同僚も泣きました。それは本当に特別な瞬間だったので、私たちは皆「The Middle」(Zedd の名曲)の高音パートを誰が最も上手く歌えるのか確かめようとしました。


アンジーさんと Zedd の個人的な出会いを尊重し、この Zedd からのビデオメッセージは公開されていないが、アンジーさんが iPad を受け取り、ビデオメッセージを見た瞬間の映像が edm.com にて公開されている。この動画を見ると、アンジーさんの心境や、患者想いのジェシカさんの優しさが伝わってきて、とても感動させられる。

アンジーさんが1日も早く回復し、元気に Zedd のライブに足を運べるようになることを祈りたい。

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