2001年にリリースされ、2000年代に一世を風靡したポータブルミュージックプレイヤー「iPod」の正式な廃止を製造メーカーの Apple が決定、10日(米国時間)に「iPod touch」について、在庫がなくなり次第販売を終了すると発表した。Apple は、2019年6月にはメディアプレイヤーの iTunes の終了も発表している。

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ソニー「ウォークマン」やその他のポータブル CD プレイヤーをライバルとし、22年間生産され続けてきたこの大ヒット商品は、それまで主流だった CD プレイヤーが持つ「何枚もCDを持ち歩かなければならずに荷物が重くなる」「衝撃で曲がスキップしてしまう」等の欠点をカバーしてくれるものとして画期的な商品であり、大容量かつ長時間再生可能な音楽プレイヤーとして、2000年代の音楽ファンの音楽ライフを支えてくれる心強い友となった。音楽ファンの中には、片時も手放せなかった、むしろ iPod を忘れると不安になる……という依存症気味の方も多かったことだろう

Apple は ipod Color、iPod Mini、iPod Shuffle、iPod touch 等の商品をリリースしてきたが、ストリーミングサービスが主流となり、ネットさえあればスマートフォンで無料で音楽を聴ける時代になったことで、携帯電話とは別にポータブルミュージックプレイヤーを持ち歩く必要がなくなったため、近年では iPod を使用する人はほぼ見かけなくなった。

iPod と共に青春を過ごしてきたという人にとっては、時代の流れとは分かっていても、そして今現在自分が iPod を既に使っていなかったとしても「Apple が正式に廃止を決定」という文字を見るのは寂しいことだろうが、まだまだ進化していく音楽シーンの次のステージに期待しよう。