相対性理論の生みの親として知られる、世界で最も有名な物理学者の一人である Albert Einstein(アルベルト・アインシュタイン)だが、もしかしたらその名が相対性理論ではなく、音楽家の名前として歴史に刻まれていたかもしれないとのことだ。
 
アインシュタインは生前、以下のように語っていたという。

もし私が物理学者でなかったら、おそらく音楽家になっていただろう。
私はよく音楽で考える。白昼夢も音楽で見る。私は、自分の人生を音楽で見ているのだ。

アインシュタインはまた、史上初の電子楽器の一つである "テルミン" を開発した伝説の発明家・Leon Theremin(レオン・テルミン)と友人で、テルミンは特許を取る1年前の1927年に、ベルリンでアインシュタインに演奏を披露している。
テルミンとは、2つのアンテナの周りに電磁波を発生させ、一つは音程を、もう一つで音量をコントロールする仕組みの電子楽器だ。
 

欧州原子核研究機構によると、テルミンの仕組みに興味を持ったアインシュタインは、さまざまなコンサートに足を運び、自身で演奏してみたこともあったという。

1989年にフランスで行われたインタビューで、当時93歳だったテルミンは、音楽制作に関するアインシュタインのユニークな視点について以下のように語っている。

音楽の色、光と音楽の関係に興味を持った人が一人いて、それがアインシュタインだった。
色だけでなく、三角形、六角形、七角形など、さまざまな幾何学的な図形に興味があったのだ。


Serum、VolumeShaper、PORTAL といった製品やプラグイン等、エレクトロニック・ミュージック・アーティストが波形を操作してオーディオを作成するプログラムの中には、電気信号の複雑なグラフを描くデジタル機器であるオシロスコープを実装できるソフトウェアもあるが、これらの視覚的な表現は、wavetablesのモーフィング、グラニュラーシンセシス、その他の高度な制作技術に不可欠である。

もし、アインシュタインがそれらのようなツールを自由に使用して音楽制作をしていたとしたら……彼がとんでもない大作曲家になっていたことは想像に難くない…。