ディープフェイクが氾濫しつつある中、Grimes(グライムス)がアートの「オープンソース」を受け入れるという自身の意志について、" AI は自身の創造的な肖像の侵害者ではなく、協力者として扱う" という考え方に前向きであると主張し、自分の声を複製して AI を使用して曲を作ることを推奨、その結果としてもし曲がヒットした場合、50%のロイヤリティを曲の制作者に分配することを表明した。これは、彼女とコラボレーションするアーティストと同じ契約内容となるとのことで、これによってGrimes の声をプロデューサーたちは違約金なしで自由に使えることとなる。
 

私の声を使用して AI が生成した曲が成功した場合、ロイヤリティの 50% を分配します。私がコラボするアーティストと同じ取引となります。私の声はペナルティなしで自由に使ってください。私にはレーベルも法的拘束力もありません。



最近、AI が作成した Drake(ドレイク)や The Weeknd(ザ・ウィークエンド)のディープフェイク・トラックが問題となった。「Heart On My Sleeve」というタイトルのこのディープフェイク・トラックは、チャートを上昇していたが、これらのアーティストと契約するユニバーサル・ミュージック・グループはストリーミング・サービスに対してこの曲の削除を要請し、実際にに同トラックは主要なストリーミング・サービスから削除された。

技術が進歩するにつれ、AI によるディープフェイクが更に一般的になることは避けられないことだが、ユニバーサル・ミュージック・グループは最近、Spotify 等のストリーミング・サービスに対して、ソフトウェアのトレーニングに使用するために既存の著作物をスクレイピング(Web 上の情報を収集する技術)できる A.I. アプリケーションをブロックするように促すという追加の措置を講じている。

Grimes は、収益化を効率化するため、彼女の声を元に AI トラックを生成するクリエイターに対して、彼女のウェブサイトに登録するように促している。彼女は、最先端技術を取り入れることから決して逃げず、今回のシナリオがスマートコントラクト技術の潜在的な使用例であることを詳しく説明している。

私のチームに話すと、もしあなたが我々(のサイト)に音楽を登録すれば、スマートコントラクトを使用して、AI Grimes のボーカルを使用する人と直接契約を交わし、ロイヤリティを支払うことができる。未来のラリーは今! これはとてもクールだ。

登録して簡単にボーカルにアクセスする方法に取り組んでいる。