アメリカ最大級の音楽フェス「Coachella(コーチェラ)」は、音楽シーンの大物アーティストを招聘することで人気を博してきたが、そんな Coachella に対し、大物プロデューサーの Diplo(ディプロ)の口から「Coachella がヘッドライナーのブッキングで困っているのかもしれない」という意見が漏れた。

今年の Coachella のラインナップについて、Diplo は「あまり印象に残っていない」と明かしており「Bad Bunny(バッド・バニー
)、BLACKPINK(ブラックピンク)といった最近のヘッドライナーは "クール" ではあるが、Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)や Daft Punk(ダフト・パンク)といった過去のヘッドライナーの実力には及ばない」とコメント。
Hollywood Reporter によると、Diplo は次のようにも述べているとのことだ。

俺は、Coachella にはちょっと歳を取り過ぎたかな。今年の Coachella は、今までで一番自分の老いを感じだよ。本当に楽しんだよ、一般の人たちと一緒に行くのも、新しいバンドを見るのも大好きだ。でも、あまりにも多過ぎたよね。
以前、Jimmy Fallon で "Coachella はインフルエンサー。サバイバーだ" と言ったと思う。今年はいつにも増してそんな感じがしたな。


正直なところ、ヘッドライナーのブッキングに苦労しているのかもしれない。あまり(印象に)残っていないんだ。Red Hot Chili Peppers や Daft Punk のような偉大なスーパーヒーローの時代は終わったんだ……今は、Bad Bunny や BLACKPINK のようなアーティストをブッキングしているが、彼らはクールだが、最もトップ40的な存在でしかない。まるでスタジアムのアクトのようだ。

Diplo はフェスティバルの主催者が、彼がヘッドライナーにふさわしいと考えるアーティストのブッキングに難色を示しているのではないかという見解を示している。
また、現在の音楽シーンには、文化的に重要な新しいアーティストが少ないという考えも示している。

Labrinth(ラビリンス)を見たよ。あれは凄かったね。あれが本当の Coachella を象徴していると思う。彼は時代の流れの一部なんだ。でも、それ以外は、文化的な試金石でありながら、大観衆を呼べるようなものを探すのに必死だったように感じたね。