イギリス発のシンガーソングライターで、グラミー賞4回受賞、ノミネート数は14回という実力と世界的人気を誇るスーパースター Ed Sheeran(エド・シーラン)が、最近の Audacy Live のインタビューにて、人工知能(AI)についての自身の見解についてを述べた。
 

音楽業界における AI の台頭については、AI により作成された Drake(ドレイク)と The Weeknd(ザ・ウィークエンド)のディープフェイク曲が波紋を呼んだり、一方 Grimes(グライムス)は自身の声を使用した AI 生成曲について支持したりと、意見が真っ二つに分かれているが、そんな中、Ed Sheeran は AI について否定的であるようだ。

Ed Sheeran は、AI について以下のように述べている。

AI について僕が理解できないのは……過去60年間、ハリウッド映画は「Don’t do it(やるな)」と言い続けてきた。そして今では誰もがそれをやってる。
僕はただ「彼ら(AI)が僕ら全員を殺す映画を見たことがないの?」って感じだよね。

それに、なぜそれ(AI)が必要なのかも分からないよ。ただ、もしそれが人間から仕事を奪っているのだとしたら、それは恐らく悪いことだ。

社会の要諦は、僕らが仕事をし、物事を行うことだ。もし全てがロボットによって行われるのであれば、誰もが仕事を失うことになる。

僕は AI をただ少し奇妙に感じているんだ。

確かに、近未来映画内での AI 描写の中には、人間への反乱を描いたものがかなり多い。Ed Sheeran の意見は少し大袈裟かもしれないが、AI に仕事を奪われるという点においては、既にそれが始まっている感は否めない。