今年初め、イギリスの小規模音楽会場を保護、確保、改善することを目的とする慈善団体「Music Venue Trust」は、2023年がイギリスで「ベニュー閉鎖の最悪の年」であり、125の小規模ベニューが失われたことを明らかにしており、また Night Time Industries Association (NTIA) はイギリスでは2024年に毎週5つのナイトクラブが閉鎖されていることを発表しているが、ここへ来てまた一つ、ベニューの閉鎖が発表された。

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マンチェスターの DIY ベニュー「Partisan Collective」が、2024年7月31日をもって閉鎖されることが発表された。この発表は、今月初めの Instagram 投稿で発表された。
 
「Partisan Collective」は "サルフォードのクィア・フレンドリーで包括的、アクセスしやすい会場&コミュニティスペース" としてナイトライフファンから親しまれてきた会場だ。
「Partisan Collective」のメンバーは、以下のようにコメントしている。

これは簡単な決断ではなかった。
しかし、コスト上昇とフルタイムのクラブ運営の要求により、前回の総会に出席したメンバーは全員でスペースを閉鎖することを決定した。


「Partisan Collective」メンバーは、今後も他の場所でイベントを企画・開催し続けたいと考えているとのことだが、以下のように不安を感じていることもコメントしている。

これで終わりではない。我々は今まで以上に皆を必要としている。この物理的な場所がなければ、7年間活動してきた我々のDIY集団のエネルギー、情熱、献身が失われてしまうのではないかと心配だ。率直に言うと、Partisan が消滅してしまうのではないかと心配している。

Partisan は2016年に設立され、それ以来、数多くのクラブイベントやライブギグ、地域コミュニティ支援イベントを主催してきている。過去には、Objekt(オブジェクト)等の DJ が「Partisan Collective」にてプレイしてきている。