2017年に起こった悪名高い「Fyre Festival」事件のことを覚えているだろうか。
「Fyre Festiva」は2017年に開催予定だった、小型ジェットでしか行くことのできない島で開催、人気モデルを PR に起用し、豪華なヘッドライナーやマリンスポーツも楽しめるという触れ込みの自称 "超豪華フェス" だったが、開催日当日に中止となり、現地に既に到着してしまっていた参加者たちに与えられたのは宿泊施設と呼ぶには程遠い簡易テント、鍵のないロッカー、食パン2枚チーズ2枚、サラダだけの食事と、事前の話とは程遠い散々な待遇で、最終的に詐欺事件として民事訴訟で主催者に有罪判決が下った事件である。

Netflix でも取り上げられた大惨事となった同フェスティバルが、万が一再び開催されることになっても、誰もそのイベントに参加したいとは思わないだろう。
しかし、このフェスの主催者であり仕掛け人の Billy McFarland(ビリー・マクファーランド) が、「Fyre Festival Ⅱ」が2025年に開催を予定しており、更にそのチケットを多くの人々が求めていると語り、物議を醸している。

▼「FYER FESTIVAL」トレイラー動画

現在32歳の Billy McFarland は、2017年の Fyre Festival に関連する詐欺で4年間服役した後、再度フェスを開催するつもりであることを以前から公言しており、今回は4月25日から28日にかけて、3,000人規模の小規模なイベントを開催する予定であることだ。
今回は、前回のような豪華なヴィラや贅沢な食事を約束しながら、実際には災害救援用のテントと粗末なチーズサンドイッチを提供した一回目とは異なり、今回は過去の教訓を生かし、プロフェッショナルな制作チームを迎え、「Fyre Fest II」とは違ったものになると自信を示している。

周りから懐疑的な目で見られている中、Billy McFarland は着々に準備を進めており、チケットの価格は基本パッケージが1,400ドル(約20万円)から、最高額のチケットは110万ドル(約1億6000万円)までと、かなり幅広く設定されており、最高額の VIP チケットには豪華ヨット、スキューバーダイビングなどのアクティビティーも用意されている。

アーティストのラインナップはまだ発表されておらず、開催地に関する情報もはっきりとアナウンスされていない現状であるが、Billy McFarland の言う通り、このフェスの参加を希望する声は意外にも大きいようで、2023年8月に販売されたプレセールでは、最初の100枚が24時間以内に完売。
だが主催者の Billy McFarland はこの完売に対し、むしろ「前回のような失敗を求め、それを体験したい人が多くいる」と考えているようだ。

主催の Billy McFarland は以下のように語っている。

このイベントは10,000人がステージを見つめるイベントではない。プライベートアイランドを探検し、未知の世界に飛び込む共有体験なのだ。

Billy McFarland の再起が成功するかどうかはまだ不明だが、2万人がチケットを求めているとされる中、現時点では実際に、様々な意味で「Fyre Fest II」が再び世界の注目を集めていることは確かだろう。彼の Instagram 投稿は下記で確認できるので、興味のある方はチェックしてみてはどうだろうか。
 

>>Fyre Festival Ⅱ」公式サイトはこちらから