Micheal Jackson(マイケル・ジャクソン)の妹でポップアイコンの Janet Jackson(ジャネット・ジャクソン)が、アメリカ大統領選の候補者である Kamala Harris(カマラ・ハリス)のことを「黒人ではない」と語り、アメリカの大統領選挙に影響を与える誤情報を繰り返し発信していることで非難を浴びている。

この発言は Janet Jackson が最新のツアー「Together Again」のヨーロッパ公演をプロモーションするために行われた米ガーディアン紙のインタビューで明かされたもので、Janet Jackson はラスベガスで12月から始まるレジデンシー公演についても宣伝している最中である。

米ガーディアン誌のインタビュアーは、1989年のシングル「Rhythm Nation」で「人種間の壁を打ち破る」と歌った Janet Jackson にアメリカ初の黒人女性として大統領になる可能性のある Kamala Harris に対する意見を尋ねたところ、Janet Jackson は「彼女は黒人ではないという話を聞いた」と述べており、さらには「彼女はインド系だと言われている」と答えた。

インタビュアーは Kamala Harris がインド系の血を引いている黒人でもあると訂正したが、Janet Jackon は続けて「最近はニュースを見ていないけれど、彼女のお父さんが白人だとわかったという話を聞いた」とも言ったという。


7月には、Donald Trump(ドナルド・トランプ)元大統領が「Kamala Harris は政治的な目的で "黒人になった"」と主張し、以前は「インド系の遺産を推進していた」と語っている。
更に「何年か前までは、彼女が黒人だとは知らなかった。突然、黒人になったようだった」と、2024年の全米黒人記者協会の大会でもトランプ元大統領は述べており、その同じ夜、Kamala Harris は、彼女の出自に関するトランプの発言を「アメリカ人を分裂させ、自分に利益をもたらすための戦略の一部である」と批判している。
なお、Kamala Harris の母親は南インド出身、父親はジャマイカ出身の経済学者でスタンフォード大学の名誉教授であり、黒人である。

また、Janet Jackson はアルバム『Rhythm Nation』に関する質問に答える中で、児童の性的人身売買の問題にも触れ、「子供たちの人生や、10代の子供たちの人生に変化をもたらすことがテーマだった」とし、「最近は、子供たちの人身売買や性的人身売買がものすごくオープンになっているね。だって、これは数十億ドル規模のビジネスだから」と語った。
 

Janet Jackson は2018年に亡くなった父親による虐待を受けたとされており、兄の Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)も父親からの身体的虐待を告発していた。また、妹 La Toya Jackson(ラ・トーヤ・ジャクソン)も父親からの性的虐待を主張したが、後に撤回している。

Janet は現在ツアーを宣伝しながら、彼女は Michael Jackson の影響で傷ついた栄光を修復しようとしているとも報じられている。これまでに10曲のNo.1ヒット、5つのグラミー賞、そしてアカデミー賞の最優秀オリジナル曲賞へのノミネートを果たしている Janet Jackson。12月から始まるラスベガスのレジデンシーやヨーロッパツアーに影響が出なければよいのだが……。