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Atsuo the Pineapple Donkey は、そのユニークな名前と共に今、エレクトロニック・ミュージックシーンに新鮮な風を吹き込んでいる注目の存在。その道のりは、彼の名前と同様で型破りなもの。日本のシーンでは全く活動していなかったのにも関わらず急遽、ヨーロッパのフェスティバルに出演するという快挙!そんな彼のバックグラウンドとは…?


九州で彼は Pinapple Donkey Hostel という名のホステルを開業し、そのちょっと風変わりな名前は、今やシンセを駆使したサウンドでフェスティバルの観客を魅了する Atsuo the Pineapple Donkey というアーティスト名へと進化した。

元々は90年代のパンクやロックシーンを好んでいた Atsuo 氏だが、パンデミック中にエレクトロニック・ミュージックと出会い、その音楽制作に没頭し始める。最初はこのジャンルに深く関わっていなかったのにもかかわらず、Atsuo 氏の自由奔放なアプローチと制約のない探究心は、彼をベルギーのパラダイス・シティやオランダの Dewei De といった国際的なフェスティバルへと導いた。


今週末、彼はついに母国である日本で「ACiD OPEN AIR」を介して初めてパフォーマンスすることになる。このフェスでは、国際的な大物アーティストである SVEN VÄTH、MONOLINK、SOLARDO らと共に、ヘッドライナーとして日本の代表を務める。

このインタビューでは、Atsuo 氏の音楽の背後にある考えやインスピレーション、そしてこの予期せぬ才能の今後について、さらに深く掘り下げる……。

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Q:こんにちは、Atsuo さん!よろしくお願い致します。多くがあなたの名前に興味を持っています。まず初めに、是非、その背景について教えてください。

Atsuo:2019年にホステルをオープンした時、名前を約1年間考えて、最終的に「Pineapple Donkey Hostel」に決めました。この名前を選んだ理由は、記憶に残りやすく、ユニークで、そして「Ninja」や「Samurai」などの典型的な日本の名前よりも、英語を使いたかったからです。また、ホステルをオープンする前に2年間世界中を旅していて、多くの人々に覚えてもらいやすい名前が良いとも思っていました。この名前に深い意味はありませんが、その音と私の個人的な好みで決めました。

Q:あなたはシンセロック、エレクトロポップ、8ビット音など、さまざまなジャンルを融合させた音楽で知られていますが、どのようにしてそのようなジャンル融合に取り組んでいますか?また、なぜこれほど多様な影響を取り入れて実験することに挑むのかも気になります。

Atsuo:正直に言うと、私は電子音楽の大ファンではなく、ただその一方で自由にそのジャンルを探求できるというメリットがあります。私は自分のホステルのプロモーションとして音楽を触り始めて、最初のころはただバズればいいという心情から始まりましたが徐々に真剣な取り組みとなりました。2021年には音楽を投稿し始め、2022年にはパンデミックが続く中で、観客を増やすことに集中し、前日に作ったものよりも良いものをというように更新を続けました。


Q:Atsuo さんは特に Instagram や TikTok で注目を集めていますが、視覚的な要素やソーシャルメディアの役割は、ファンとのつながりにおいてどのように重要ですか?

Atsuo:最初はホステルのプロモーションとして Instagram を始めましたが、ソーシャルメディアはパンデミック中、そしてその後、重要な役割を果たしました。今ではソーシャルメディアでの活動は私の義務のように感じています。投稿内容は、自分の作品をより良く反映するように慎重に選んでいます。ファンからの反応やインサイトも調べ、常に前回の作品を超えるように挑戦しています。実際、ソーシャルメディアでのファンとのエンゲージメントが私のリーチや海外でのパフォーマンスの機会に大きく影響を与えています。

Q:お話を聞いていて、非常に勤勉で努力家な印象を受けます。そんな Atsuo さんの音楽との最初の出会いについてお話をお伺いできますか?

Atsuo:うーん、高校生の頃、趣味でギターを始めた時が最初の音楽との出会いだと思います。90年代初頭、日本では「バンドブーム」があり、パンクやスカバンドが好きでした。思い出せるバンドは、セックス・ピストルズ、スペシャルズ、そしてロカビリーではストレイ・キャッツが好きでした。日本のバンドでは、レピッシュが好きでした。ただし、ギターが特別上手だったわけではありません(笑)。


Q:Atsuoさんは九州の山中に住んでいますが、エネルギッシュなエレクトロニック音楽の世界と対照的です。環境があなたの音楽にどのような影響を与えていると思いますか?

Atsuo:直接的な影響は正直、あまり感じません。2018年から九州の高千穂町という小さな町に住んでいます。熊本県出身で、高校卒業後も看板屋や製図のお仕事をしながらギターを趣味として続けていました。もしコロナがなければ、今の自分はここにいなかったかもしれませんね。

Q:ライブセットでは即興演奏が大きな役割を果たしており、リアルタイムでの音響効果や多様な楽器を使用しています。ライブパフォーマンス中はどのようなマインドセットで演奏していますか?また、毎回新鮮さを保つためにどのように工夫していますか?

Atsuo:ライブパフォーマンスで最も重視しているのは、観客とのエンゲージメントです。私は自身のことを初心者だと考えているので、他のパフォーマーから学びながら、どうすれば観客を楽しませられるかを研究しています。これまでに2つのフェスティバルでしかパフォーマンスしておらず、どちらもヨーロッパで行われましたが、ステージの構造上、前の方の観客しか見ることができませんでした。それでも、観客を引き込もうと最善を尽くしました。パフォーマンス後に映像を確認してみると観客の皆さんのことを無事に繋ぎ止められていてやっと安心したことを鮮明に覚えています。


Q:人気が高まる中で、今後の展望やコラボレーション、リリース、プロジェクトなど、特に楽しみにしていることはありますか?

Atsuo:まだ具体的には決まっていませんが、今年と来年は忙しくなりそうです。フェスティバル以外にも、映画の音楽制作などに挑戦してみたいです。今後も新しいプロジェクトに取り組んでいきたいと思っています。

Q:Atsuoさんの音楽は、活気があり楽しいものの、複雑さもあります。それらの要素をどのようにバランスさせて、エンターテイメント性がありつつも音楽的に豊かな作品を作り上げているのですか?

Atsuo:制作過程であまり深く考えすぎないようにしています。自分の直感や感覚に頼って、自由に作るよう、心がけています。ソーシャルメディアにアップしている作品は、数多くの試行錯誤の中から選んだものです。リーチや期待に合わなかった作品はアーカイブしていたりもします。


Q:最後に、あなたのパフォーマンスにはユニークなビジュアルや意外なサプライズが含まれることが多いと聞いています。ACiD OPEN AIR で何か予告できることはありますか?

Atsuo:ACiD OPEN AIRでのパフォーマンスでは、機材を変える予定です。サンプラーを Korg から Roland SP 404 に変更する予定で、非常に楽しみにしています!
 

ACiD open air

日時:2024年9月28日(土)
会場:CITY CIRCUIT TOKYO BAY(東京・お台場)
料金:
前売りチケット ¥13,000 
前売りデラックスチケット ¥25,000 
前売りU-23 ¥10,000 
※ 販売期間:2024年9月3日〜9月27日

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出演:
■ SKY STAGE
SVEN VÄTH、MONOLINK [LIVE]、SOLARDO、DRUNKEN KONG、GROUND
VJ: HEARTBOMB

■ GARAGE STAGE
ATSUO THE PINEAPPLE DONKEY [LIVE]、MACHÌNA [LIVE]、SAKUMA、RISA TANIGUCHI、NASTHUG、TNSEEI (ENSITE)、YUI (ENSITE)

■ CIRCUIT STAGE
GROUND、MR. HO、GONNO、SATOSHI OTSUKI、YAMARCHY、MILLION DOLLAR SOUNDS

オフィシャルサイト:https://acid.tokyo
主催:ACiD
共催:LIVEEXAM
特別協力:楽天チケット
協 力:シティサーキット東京ベイ
企画:SMI ENTERTAINMENT
制作:ageHa productions