Netflix でも取り上げられ、最終的に詐欺事件として民事訴訟で主催者に有罪判決が下り大惨事となった「Fyre Festival」
これまでにも紆余曲折を辿ってきた同フェスは、今年「Fyre Festival 2」としてのカムバックを宣言、しかし最近はどうも雲行きが怪しくなってきていたが、結局今年の開催延期が発表されてから僅か1週間足らずで、フェス主催者の Billy McFarland(ビリー・マクファーランド)が "Fyre のブランド自体を手放す意向" を明らかにした。これまで複数の開催地との交渉が失敗し、地元当局とは対立、メディアを巻き込んだ混乱の末、主催チームはついに決断を下したようだ。

関連記事
>>詐欺事件となった超豪華フェス「Fyre Festival」基本チケット20万円〜で再開催!? 最初の100枚は即完売、主催者曰く「購入者たちは前回の失敗の再来を期待している」

>>詐欺事件となった超豪華フェス「Fyre Festival」が懲りずにカムバック!「Fyre Festival 2」チケット販売開始、最高額は110万ドル (約1億6,461万円) のVIPパッケージ!


>>詐欺フェス再び?【Fyre Festival 2】地元当局との対立で無期限延期…Billy McFarland は「すべての許可は取得済み」、地元当局は「そのようなイベントは一切計画されていない」


同フェスの声明によると、「ブランドがあまりに大きくなり、自分とチームではもはや手に負えない」とのことで、過去2年間真摯にブランドを再生させようと努力してきたものの、明確な出演者ラインナップや開催会場がないまま、最大100万ドルのVIPパッケージを販売するなど、その運営体制には多くの批判が集まっていた。
さらに打撃となったのは、当初予定されていた開催地が次々と Fyre との関係を否定したことが大きと見られている。メキシコのイスラ・ムヘーレス、続いてメキシコのプラヤ・デル・カルメンの観光当局や治安当局が、Fyre Fest との一切の関与を否定する公式声明を出したことで、イベントの正当性が大きく揺らいだのだろう。
 
加えて、出演交渉中だった DJ たちもイベント参加を拒否。混乱が続く中 Billy McFarland はついに「新たな運営者に託す時が来た」と決断を下したという。

Fyre Fest を開催したいと申し出たカリブ海の候補地は複数存在し、「すでに理想的な場所は決まっている」とのことだったが、過去のトラブル(特にプラヤ・デル・カルメンでの件)を繰り返したくないとの思いから、自身は一線を退き、新たなチームがそのビジョンを実現することを願っていると語っている。

この一連の騒動が終焉を迎えようとする中で、「Fyre」ブランドは本当に再生されるのか、それともこのまま伝説のまま消えていくのか。その行方に注目が集まっている。