Deadmau5（デッドマウス）のカタログを5,500万ドルで買収したことでも記憶に新しいレコードレーベル/配信会社/エンターテインメントネットワーク事業を行う Create Music Group が、カナダの独立系ダンスミュージックレーベルの「Monstercat」を買収、この買収により、大型提携が誕生した。

関連記事>>deadmau5 (デッドマウス) が自身の音楽カタログをCreate Music Groupに売却、EDM 史上最大規模のカタログ売却に

今回の契約の一環として、Create は今後2年間で5,000万ドルの投資を約束し、Monstercat のアーティスト育成、プラットフォームインフラ、そして国際展開を強化していくとのことだ。
月間1500億回以上のストリーミング再生を誇ると言われる Monstercat は、コンテンツクリエイター向けのサブスクリプション型シンクライセンスサービス「Monstercat Gold」の拡大も計画している。

Monstercat は、社長の Daniel Turcotte 氏の下で引き続き独立して運営され、共同設立者の Mike Darlington 氏と Ari Paunonen 氏がアドバイザーとして留任する。

Monstercat のCEO の Daniel Turcotte 氏は以下のようにコメントしている。

我々の使命は常に、優れたアーティストのために持続可能で長期的なキャリアを築くことだ。

Create は、Monstercat の特別な点を変えることなく、より大規模にそれを実現するリーチとサポートを提供してくれる。我々は今もアーティスト第一主義だが、彼らにサービスを提供するためのツールがさらに増えただけだ。

Create Music Group の共同創設者兼CEOであるジョナサン・ストラウス氏は以下のようにコメントしている。

Monstercat は、インディーズレーベルが目指すべきすべての要素を備えている。つまり、独占性、世界的な信頼、そしてアーティストや楽曲を最高レベルでブレイクさせる能力だ。

マイク、アリ、ダニエル、オリ、そして Monstercat チーム全員が、音楽業界ではめったに達成できない規模の文化とコミュニティを築き上げてきた。我々は彼らの使命を支援できることを大変嬉しく思う。

2011年に設立された Monstercat は、その後、世界で最も影響力のあるエレクトロニックミュージックレーベルの一つに成長した。Rocket League、Beat Saber、Fortnite、Roblox などとのパートナーシップにより、EDM とゲームの融合領域における影響力は計り知れない。

現在、Monstercat は、Kaskade、Alan Walker、BT、SLANDER といった数々の影響力のあるアーティストによる8,000曲以上のレコードを抱えている。また同レーベルからは、Marshmello の2016年のブレイクスルーシングル「Alone」もリリースされており、同曲は Marshmello（マシュメロ）にとって初のビルボード・ホット100チャートイン作品となった。