大人気アーティスト ZEDD(ゼッド)が、YouTube のドラムレッスンチャンネル Drumeo の「ドラマーがその場で初めて聞いた曲に合わせて、自分のパートを演奏してみる」という人気企画に出演し、プロのドラマー顔負けのパフォーマンスを披露した。
冒頭で ZEDD は、同チャンネルにはプロのドラマーが出演していることから「僕は、厳密に言うとドラマーではないんだけど……」と言い訳。「ドラムをプレイしていたことは確かだけど、ドラマーとしてではなく音楽プロデューサーとして知られているんだ。だからドラマーとしてなくすものは何もないし、(ドラマーとしての)評判を落とすこともないからね、今日はすごく楽しみなんだ」と冗談交じりにコメント。
また、番組では米・Coachella にて ZEDD がドラムを披露したことに触れ、ドラム歴を聞かれた ZEDD は「12歳からドラムを始めた。ドラムを演奏するのはずっと夢だったし、ある日お店に行って、スティックを握って凄くナチュラルに叩き始めたんだ。ドラムは凄く楽しい楽器の一つだと思う。色んな楽器を演奏してきたけど、僕の意見ではドラムはとても楽しい楽器だと思う」と語った。
ZEDD はこれまで1度も聴いたことがなかったという、ドラム部分が削られたアメリカの大人気ヘヴィメタ・バンド Pantera(パンテラ)のアンセム "Cowboys From Hell" をを聴き、自分なりに解釈してドラムのパートを組み立てて演奏。
「この曲は一度も聴いたことがないよ、パートがすごく多い。覚えることが多すぎる、何をメモったら良いのかもわかならい」と困惑気味。誰の曲だか当ててみるように促された ZEDD は「Metallica(メタリカ)っぽいサウンドじゃない?」と回答した。
しかしさすがは ZEDD 、すぐにグルーヴに乗り演奏し始める。また、「演奏自体はそこまで複雑じゃないけど、どこで静かにすべきかを覚えることのほうが難しい」と分析。「曲の構成を理解しようとしてるんだ。(曲の途中で、演奏のノリやテンポの感覚が半分になる)ハーフタイムのパートがあるのは確信してるよ」と話し、2回目のテイク、最終テイクへと進む。
最終テイクを録り終えたところで、Pantera のドラマーで大きな影響力を持つ Vinnie Paul(ヴィニー・ポール)がドラマーであることが明かされたが、ZEDD は彼の存在を知らなかったようで、「えー知らないの?」と茶化されている。そして、自分が演奏した曲が "Cowboys From Hell" だと知らされると「今僕がやったことで曲を台無しにして申し訳ない」と謙虚に謝罪した。
Vinnie Paul の死去によって現在 Pantera のドラムを担当している Charlie Benante (チャーリー・ベナンテ)に ZEDD が演奏した "Cowboys From Hell" を 聴かせたところ、Charlie Benante は「凄く良かったよ、これからライブでこの曲をプレイするときに(ZEDD がしていた演奏のように)少し変えようと思う。"何で変えたの!?" って言われちゃうかもね(笑)。でも、ZEDD は "Cowboys From Hell" を違うアプローチの仕方でプレイしていて、本当に素晴らしかったよ」と絶賛した。