アイリッシュ・タイムズ紙によると、最近リニューアル・オープンしたアイルランド共和国の首都ダブリンにある「The Hoxton, Dublin」の賃借人であるトリニティ・ホスピタリティが、騒音レベルを理由とし、隣接するレストラン/バー/ナイトクラブの「Yamamori Izakaya」に対し、高等裁判所に営業差し止め命令を求めた。それを受け、ダブリンでは抗議活動が行われているとのことだ。

The Hoxton, Dublin
ダブリンのエクスチェッカー・ストリートに位置する The Hoxton, Dublin は、世界的なホテルチェーンであるホクストン・ホテルチェーンの一つで、Yamamori Izakaya の店舗と壁を共有している。
Yamamori Izakaya は現在「Yamamori Tengu」という名称でクラブイベントを開催しており、水曜日〜日曜日までの午前2時半まで営業許可を得ているとのことだ。

The Hoxton, Dublin のマネージャーであるスティーブン・アーネスト氏は、先生供述書の中で「度重なる深刻な騒音被害」により、ホテルの客室129室のうち31室を閉鎖せざるを得なかったと述べている。
アーネスト氏によると、The Hoxton, Dublin はオンラインで否定的なレビューを受けており、騒音に関する苦情を受けた宿泊客には補償を提供せざるを得なかったとのことだ。ホテルの担当者は、来月末までに30万ユーロ(約5,448万円)の損失が出ると主張している。

報道によると The Hoxton, Dublin と Yamamori Izakaya は円滑な協議を行なっており、Yamamori Izakaya は改ざん防止の防音装置の設置を提案しており、また Yamamori Izakaya の担当者も The Hoxton, Dublin 側に防音対策を施すように提案しているとのことだ。

この差し止め命令の報道は先週末に音楽ファンたちから大きな反発を受け、ホテルの閉鎖を指示する嘆願書まで提出され、グレート・ジョージズ・ストリートでの抗議活動も行われた。

トリニティ・ホスピタリティの代表者は、Resident Advisor に対して提出された声明の中で「会場を閉鎖するつもりはない」と述べており、騒音問題はクラブイベントが地下ではなく上階で開催されるようになったため発生したと主張している。また、週末に両会場間で音響テストを実施し「両事業が引き続き繁栄できるよう、協力的な解決策を見出すことができることを期待している」と付け加えた。

また、トリニティ・ホスピタリティの代表者は、金曜日に The Journal に提出した別の声明の中では、以下のように述べている。

我々は文化活動やナイトライフ活動を抑制しようとしているわけではない。Yamamori Izakaya は地元のナイトライフシーンに置いて非常に重要な存在であり、その繁栄を願っている。

The Hoxton, Dublin は以前、ナイトクラブ「Rí-Rá」を併設したセントラル・ホテルとして営業していた建物で、2025年11月に正式にオープンした。ホクストン・ホテルは「Rí-Rá」をナイトクラブ「Groundwork」として改装する計画があると報じられている。同社はこのクラブを「コミュニティ、インクルーシヴネス、そしてクラシックなクラブカルチャーを称える地下のナイトライフ会場」と称している。

The Hoxton, Dublin 

Yamamori Izakaya は、2013年から地下でクラブイベントを開催しており、ダブリンのダンスミュージックコミュニティの重要な拠点となっているベニューだ。ワークショップ、ライブパフォーマンス、ジャズナイト等が開催されており、Sally C、Or:la といったアイルランド人 DJ がレジデント DJ として活躍している。
また、「Yamamori Tengu」にはナイトタイムモニターチーム・プログラムを採用しており、来場者が健康的、精神的に安心してナイトクラブを楽しめるためのサポート活動に取り組んでいる。その功績が評価され、2024年にはアイルランドのライブやナイトライフにおいて性暴力や不適切行動を一切許容しない「ゼロ・トレランス」環境を作るイニシアチブ「Safe Gigs Ireland」の「Soundest Venue Award」を受賞している