1951年ドイツのハノーファー軍事基地で生まれたデイヴィッド・ロディガンはイギリスを代表するラジオDJおよびサウンド・システムのセレクターとして活動してきた。レゲエ/ダンスホールの選曲で知られ、ラジオ・ロンドン(Radio London)、キャピタル95.8(Capital95.8)、キス100ロンドン(Kiss 100 London)、BFBSラジオ・ワン(BFBS Radio 1)といったラジオ局でプレイしてきた。
15歳にして学校やユース・クラブでDJをしていたデイヴィッド・ロディガンは、1970年に学校を離れた後、演劇を学び始めるまでの一年間、経済学を勉強した。俳優としてのキャリアを追求していた彼だが音楽への情熱が絶えることはなく、1978年ラジオ・ロンドンでトニー・ウィリアムス(Tony Williams)で番組:Reggea Rockersの仕事を手に入れるまではOxfordやPutneyで転々とレコードを販売。その一年後、11年間続くことになるキャピタル・ラジオの番組Roots Rockersをスタートさせた。

デイヴィッド・ロディガン(通称:"RAM JAM")はレゲエミュージックの"British White Father"としても知られる。1980年、キャピタル・ラジオで土曜日の夜に放送されていた彼の有名なラジオ・ショーはその深い情報と、多様なレゲエ、ルーツ、ダブ、その他のジャマイカ音楽を放送することで評価を得ていた。現代のようにインターネットがなく、彼の写真が出回っていなかった当時、人々は彼の完璧なジャマイカのアクセントを聞き白人であることに耳を疑ったという逸話があるほどだ。彼が80年代におけるロンドンのブラックミュージックに多大な影響を与えた人物の一人であることに間違いはない。

これまでにデイヴィッド・ロディガンは著名なサウンド・システム:ボディーガード(Bodyguard)、キラマンジャロ(Killamanjaro)時代のリッキー・チューパー(Ricky Trooper)、ストーン・ラブ(Stone Love)、ベース・オデッセイ(Bass Odyssey)とクラッシュを繰り広げてきた。2006にはラジオ・アカデミーの殿堂入りを果たしている。... More Biography